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【八重干瀬の楽しみ方】宮古島の幻の大陸でサンゴ礁とマリンアクティビティを楽しむ

沖縄旅行で外すことができないアクティビティのマリンレジャー。色とりどりのサンゴや、その間を泳ぎ回る熱帯魚に囲まれて楽しむ、シュノーケリングやダイビングが特に人気のアクティビティです。

地球温暖化による、海水温の上昇や赤土の流入など様々な原因によって、サンゴの白化や死滅がニュースになっていますが、宮古島の北方には、日本最大級のサンゴ礁があり、ピッキピキで元気なサンゴが生育しています。その場所の名前は八重干瀬(やびじ)。八重干瀬はダイバーやシュノーケラーにとって憧れの場所で、八重干瀬にいくことを目的に、宮古島を訪れる人も多数います。

この記事では、日本最大級のサンゴ礁の八重干瀬の基本情報と、八重干瀬の魅力と楽しみ方、そして八重干瀬を最大限に楽しむために利用したいショップについて紹介していきます。

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宮古島の幻の大陸「八重干瀬(やびじ)」の基本情報

まずは八重干瀬の場所と大きさを抑えておこう。八重干瀬は、宮古島の北方約10㎞にある、南北12km、東西8km、周囲25kmもある日本最大級のサンゴ礁です。八重干瀬には、大きなサンゴ礁は8個あり、小さいものを含めると100以上のサンゴ礁が集まって形成されています。

日本のサンゴ礁は、陸地に沿って発達するものが多く、大雨によって土が流出してサンゴを覆ってしまったり、夏の日差しで熱くなった陸地の温度が伝わりやすく、海水温が30度以上と異常にあがってしまいます。陸地に近いことから潮通しもよくないため、どんどんサンゴが死滅してしまい、この30年で全滅に近い状態まで追いやられてしまっています。

しかし、八重干瀬は陸地から離れたところにあるため、陸地の影響を受けることががなく、潮通しもよいので、水温が上がり過ぎずに現在のように元気な姿を保っていられるのです。

八重干瀬とは

八重干瀬という地名は、八重+干瀬と分割することができます。干瀬は島の周りにあるサンゴ礁で干潮時には陸地として現れるサンゴ礁のことを表しますが、八重の語源にはいくつかの説があります。

前述したように8個の大きなサンゴ礁があることから名付けられたという説や8つのサンゴが重なってできているからだという説などがあります。どちらにしても、たくさんのサンゴが集まっているという意味から来ています。

八重干瀬は「やびじ」と読んでいますが、宮古島の中でも地域で別々の読み方をしていました。宮古島の市内では「やえびし」と読むことが多く、他にも「やぴし」と読んだり、「やえぴせ」と読む地域もありました。1999年に八重干瀬の地図を作製するために、国土地理院から宮古島に統一した名前を出すように求められたときに、八重干瀬に最も近い池間島や宮古島北部で使われていた、「やびじ」が選ばれました。

八重干瀬は干潮時にのみ現れる「幻の大陸」

八重干瀬は1年のうち何回か干潮時に水面から姿を現します。特に旧暦の3月3日(今の暦では4月上旬)の干潮時は一年で最も潮が引き、その時の陸上に出現する面積は、なんと宮古島の10分の1に相当する面積が陸地になります。

宮古島の面積が約150平方キロメートルなので、その10分の1は15平方キロメートルとなります。15平方キロメートルといってもピンとはこないので、東京ドーム約320個分! 諏訪湖や中禅寺湖よりも大きな面積が干上がることになり、まさに「幻の大陸」と呼べるほどの広大な陸地を、干潮時の数時間だけ見ることができます。

八重干瀬へのアクセス方法、所要時間

八重干瀬へはボートを使わないと行くことができません。八重干瀬への定期船はないので、ショップが開催しているツアーに参加することになります。八重干瀬へ向かうツアーは大きく分けると、宮古島の北にある橋(池間大橋)で繋がった池間島の港から出発するツアーと、宮古島市内(平良港か近隣の港)から出発するツアーがあります。

池間島から八重干瀬へはボートで15~20分位、平良港からでは1時間位、片道の移動時間がかかります。

八重干瀬観光のベストシーズン

八重干瀬でシュノーケリングやダイビングを楽しむベストシーズンは2つあります。1つは真夏の7~8月。そしてもう1つは9~10月です。

7~8月

7~8月は、台風がなければ、弱い南風が吹くことが多く、海況が穏やかで泳ぎやすいし、船酔いもしにくくなります。気温が高いので、ボートの上に上がってからも、寒さを感じにくいのも嬉しいところです。

9~10月

9~10月は、台風の発生頻度が真夏に比べると減少し、水温・気温ともに徐々に下がってきますが、透明度が真夏より高くなります。特に透明度が高いときには、上空からボートの写真を撮ると、あたかもボートが空中に浮かんでいるかのように、水の存在がなくなって見えるほどになります。

冬季

八重干瀬へのツアーは、4~11月で開催していることが多く、ショップによっては3月や12月でも、ツアーを開催しているところもあります。冬の間はほぼ全てのショップが、八重干瀬ツアーを開催していません。

八重干瀬の周りは、全てが海に囲まれているので、どの風向きであっても強風が吹くと荒れてしまいます。冬の宮古島は、北からの季節風が強く吹くことが多い上に、濡れた体でボートの上にいると、とても寒く感じてしまうため、冬場のツアーは基本的に開催していません。

梅雨明け後の1週間は、晴天が続き、台風の心配も少ないことから八重干瀬観光のベストシーズンと思いがちです。しかし、梅雨明け直後はカーチバイと呼ばれる南向きの強風が吹き続けることが多いので、天気はいいけれども海が荒れてしまって、八重干瀬へいけないということが多いのです。

八重干瀬の魅力と楽しみ方

日本最大級のサンゴ礁の八重干瀬は、最高の透明度と、数も種類も多いサンゴや魚たちの楽園で、そこではシュノーケリングやダイビングといったマリンレジャーを楽しむことができます。八重干瀬でシュノーケリングやダイビングを行うには、宮古島市内や池間島のダイビングショップやダイビングサービスのツアーに参加することが基本です。また、八重干瀬では、釣りを楽しむこともでき、シュノーケリングと組み合わせて、釣りをすることもできます。

眼前一杯に広がるサンゴ礁の景観

八重干瀬でシュノーケリングやダイビングを楽しむのはいいですが、まず第一に他のどこでも見ることができない貴重な八重干瀬の景観を見まわしてみよう。

透明度抜群の八重干瀬の海ですが、海の色は地形や水深や光の差し方によって様々に変わります。浅い砂地は明るい青で、深くなるところは濃い青になります。浅場のサンゴの色は、緑やピンクなど色とりどりで、透き通った海には、海に顔をつけなくても、たくさんの魚が泳いでいるのを見ることができます。

シュノーケリング

八重干瀬は、干潮時に干上がるほどの浅いサンゴ礁があるので、ダイビングのように潜らなくても、シュノーケリングでも、目の前で元気なサンゴを見ることができます。特に干潮時を狙ってシュノーケリングにいけば、より近くでサンゴを見ることができ、浅くなったサンゴが防波堤の役割を果たしてくれるので、ベタ凪の海でシュノーケリングを楽しむことができます。

ショップのツアーに参加すれば、水着とタオルさえ用意しておけば、他の用具は全てレンタルしてくれるため、特別な用具を用意する必要はありません。当日でも参加することができることはありますが、基本的に予約は前日までにしておくようにしましょう。

ダイビング

スキューバ・ダイビングで、海の中から見る八重干瀬は、水面からでは想像ができない景観が広がっています。シュノーケリングでも見ることができる浅場には、エダサンゴなどの色とりどりのサンゴが多いですが、少し深場にいくと大きなイソバナや地面を覆いつくすリュウキュウキッカサンゴの群生があります。サンゴ礁の外側は潮通しがよいため、流れが発生しやすく、上級者向けのダイビング・スポットになりますが、マグロなどの大型の回遊魚や巨大ウミトサカなど、ワイルドな海が楽しめます。

ダイビングには、体験ダイビングとライセンス取得者のファンダイビングがあります。八重干瀬でのダイビングは、体験ダイビングもファンダイビングもショップに予約をして、参加することになります。ショップでは、ダイビング器材の準備があるので、必ず前日までに予約を入れておくようにしましょう。

体験ダイビング

体験ダイビングは、シュノーケリングと同様に、水着とタオルを用意しておくだけで参加することができます。体験ダイビングは、穏やかな海域で行うことになるので、シュノーケリングと一緒に申し込んでも問題ありません。

ファンダイビング

ファンダイビングはランクや経験本数によって、八重干瀬の広大なエリアから最適なスポットを選んで、潜ることになります。初心者のファンダイビングであれば、シュノーケリングや体験ダイビングと一緒のボートであっても問題ありません。一方、経験豊富なダイバーで、ダイナミックなダイビングスポットで潜りたいと考えている人は、スキューバダイビング専門店で潜るか、複数のボートを使い分けて、八重干瀬ツアーを開催しているショップを選んだ方がよいでしょう。

釣り

八重干瀬は、シュノーケリングやダイビングの聖地ともいえる人気のスポットですが、実はロウニンアジなどの大物や沖縄の県魚で食べてもおいしいグルクン釣りにも最高のポイントなのです。

魚は潮通しのよいところに集まります。プランクトンを食べる小型の群れる魚は潮の当たるところに集まり、小魚を食べる大型の魚も集まってきます。八重干瀬でロウニンアジなどの大物を釣るのは、サンゴ礁の外側になります。サンゴ礁の外側は、波が立ちやすく、疲れやすいので、疲れたらサンゴ礁の外側で小物釣りに変更することも可能です。

宮古島や池間島には釣り専門の釣り船もありますが、シュノーケリングと釣りをセットでツアーを開催しているショップもあります。釣り専門店でなければ、本格的な釣り道具のレンタルがないことが多いので、大物を狙う場合には自前の釣り道具を持って行くようにしましょう。

八重干瀬への各種ツアーを運行している人気ショップ

八重干瀬へはボートを使わなければいくことができない場所なので、八重干瀬にいくにはショップが開催しているツアーに参加することになります。宮古島には八重干瀬へのツアーを開催しているショップがたくさんありますが、その中でも特にシュノーケリングツアーの人気が高いショップについて紹介していきます。

八重干瀬は宮古島の北に位置しているので、島中央部にある市街地の平良港から1時間位移動時間がかかります。八重干瀬に最も近い池間島からは早いと15分ほどで八重干瀬に移動することができます。移動時間が少なければ、船酔いもしにくく、寒さも感じにくいため、ボートが発着する港が池間島のショップを中心に紹介します。

各ショップの基本情報やツアー料金を載せていますが、ツアー料金は2019年4月現在の1日シュノーケリングツアーの通常料金を示しています。料金が改定されていたり、期間限定にてキャンペーン価格で提供されていることもありますので、ホームページなどで最新情報を確認するようにしてください。

アクアベース

アクアベースは1995年に池間島で最初にできたダイビングショップで、開店当初からプロダイバーやカメラマンを案内するほど、豊富な経験と知識を有しているショップです。そのアクアベースが、2018年にリニューアルして、八重干瀬初心者専門店に生まれ変わりました。

今回紹介しているショップの中でも、アクアベースの1日八重干瀬シュノーケリングツアーは高額となっていますが、それは他店では真似ができない付加価値の高いサービスによるものです。他店が真似できないサービスとは次のようなものがあります。そのため、アクアベースは、日本最高のサンゴ礁の八重干瀬を、最高のサービス・最高の施設で満喫したいと、考えている人にオススメのショップです。

  • 知識や経験を生かした、特別なポイントへのシュノーケルツアー
  • ショップ集合のため駐車リスクなし
  • 女性専用パウダールームなどの充実したショップ施設
  • 他料金のかからない明朗会計

住所:沖縄県宮古島市平良池間83-1
電話番号:0980-73-3003
ツアー料金:22,000円
料金に含まれるもの:ボート乗船、レンタル器材、保険、駐車場、軽食、施設使用料など他費用一切なし。
備考:午前/午後の半日シュノーケリングツアー(12,000円)もあり。

マーレクルーズ

今回紹介しているショップの中では、マーレクルーズのみ池間島発着ではなく、宮古島(平良港隣の荷川取漁港)から出発するツアーを開催しています。池間島から出発するツアーと比べると移動時間は多くかかるけれども、大型のクルーザー(46ft)を使って八重干瀬ツアーを開催しています。船が大きくなるので、揺れが小さくなるため、船酔いをしにくくなるため船酔いが心配な人でも心配はありません。

そして、マーレクルーズはシュノーケリング専門のツアーを開催しているので、同じ船にダイバーは乗船しません。スキューバ・ダイビングの大きなシリンダーや器材で場所を占有されてしまうことがないので、ゆったりと船上で過ごすことができます。ダイバーがあがってくるまで、待たなければいけないということもありません。スタッフも全員がシュノーケリングに特化してゲストにサービスを提供しているので、初心者であっても最適なアドヴァイスを受けることができます。

市内のホテルへの送迎が料金に含まれているので、レンタカーを使わなくても八重干瀬ツアーに参加することができます。

住所:沖縄県宮古島市平良久貝872-4
電話番号:0980-73-5000
ツアー料金:11,500円
料金に含まれるもの:
備考:美ら海協力金として別途お一人様500円/日。送迎なしの場合は500円引き。器材持込は500円引き。

azaikema

azaikemaは、お客様の快適さと笑顔を一番に考えた、少人数制の池間島のショップです。50ftの大型ボートでありながら、定員を14人に抑えているので、船をゆったり使える上に、揺れにも強いため快適にボートを利用できます。ランチには宮古島の食材が沢山使われていて、体に優しく、おいしいと評判です。

ゆったりと八重干瀬でシュノーケリングやダイビングを楽しみたいという人に向いているショップです。

住所:沖縄県宮古島市平良字前里36-2
電話番号:0980-75-2882
ツアー料金:11,000円
料金に含まれるもの:レンタル機材、保険、ドリンク、ランチ、乗船料金、ガイド料
備考:美ら海協力金として別途お一人様500円/日。午前/午後の半日シュノーケリングツアーもあり。

マリンハート宮古島

マリンハート宮古島は、池間島で最も手軽に楽しむことができるシュノーケリング専門店です。しっかりしたシュノーケル・レクチャーを行い、海に慣れるまでは浮き輪でサンゴのきれいなポイントまで引っ張っていってくれるなど、安全なシュノーケリング・ツアーをしてくれることで評判になっています。

シュノーケリングが初めての人や、始めてボートを使ってシュノーケリングをする人にオススメするショップです。

住所:沖縄県宮古島市平良久貝753-1
電話番号:0980-72-0405
ツアー料金:8,500円
料金に含まれるもの:器材レンタル、飲み物(お茶)、乗船料、保険料
備考:12:30頃に終了となるツアーです。

池間島ダイビングサービス

池間島ダイビングサービスは、池間島のショップの中で最も八重干瀬でのスキューバ・ダイビングに力を入れているショップです。他のショップがシュノーケリング専門、または体験ダイビングを中心に運営しているのに対して、池間島ダイビングサービスでは、ライセンス保持者に向けたファンダイビングだけでなく、スキューバ・ダイビングの講習まで開催しています。八重干瀬はシュノーケリングでももちろん素晴らしい経験をすることができますが、水中からの景色は、まさに竜宮城ともいうべきで、陸上では決して見ることができない風景を見ることができます。

池間島のショップの多くは、池間島までレンタカーで集合するのが一般的ですが、池間島ダイビングサービスでは宮古島市内のホテルへの送迎も行っています。そのため、レンタカーを使わずに八重干瀬でのダイビングを楽しみたい人に向いているショップです。

住所:沖縄県宮古島市平良字前里34-1
電話番号:0980-74-4730
ツアー料金:9,500円
料金に含まれるもの:器材一式、ランチ・ドリンク・保険代
備考:美ら海協力金として別途お一人様\500/日。八重干瀬での2ボートダイビングは13,500円。

八重干瀬まとめ

サンゴは、太陽光がしっかり届く浅い海で成長するので、シュノーケリングで水面から見たとしても八重干瀬のサンゴを十分楽しむことができます。
八重干瀬の景色は季節や天気によって海の色が7色に変わると言われているように、その時や見る角度によっても見え方が変わってきます。普段上から見ているサンゴも、下から見るとキラキラ光る水面が同時に見えてまた違った景色が堪能できるので、シュノーケリングの次に体験ダイビングにもチャレンジしてみよう!

さらにスキューバ・ダイビングのライセンスをとれば、八重干瀬のサンゴの周りを自由自在に泳げて、目の前でカメの食事シーンを見ることもできます。八重干瀬は穏やかなサンゴ礁のイメージがあるかもしれませんが、サンゴ礁の外側(アウトリーフ)は水深が急に深くなるドロップオフの地形になり、マグロなどの大型の回遊魚が通るポイントです。

シュノーケリングから体験ダイビング、そしてライセンス取得と、徐々にステップアップしながら八重干瀬や宮古島の海を100%満喫してみよう!

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