”洋上のオアシス”とうたわれる【飛鳥II】の構造 徹底解説
近年はその価格帯にバラエティーが出てきて、リーズナブルな料金でも楽しめるようになったと言われる「クルーズ」ですが、まだまだ一般庶民には高嶺の花。
日本で一番有名で、「豪華なイメージ」の代表であるクルーズ船「飛鳥Ⅱ」の構造はどうなっているのでしょうか?その巨大さはまるで、ビルの1棟分。豪華な「飛鳥Ⅱ」を徹底解剖致します。
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「飛鳥Ⅱ」の生い立ちは?
“洋上のオアシス”とうたわれるクルーズ船、「飛鳥II」は、単に旅に出るための交通手段ではなく、「旅の目的そのもの」を担っています。旅先についてから始まるのではなく、「乗船したその時から」もう旅の目的は始まっています。
「飛鳥Ⅱ」の外見デザインは、派手な模様が描かれた外国船などに比べるととてもすっきりとしていて、気品があります。
日本郵船の子会社「郵船クルーズ」が所有、運行しており、2006年に売却された「飛鳥」の後継船にあたります。母港は「横浜」であり、2005年までは、「クリスタル・ハーモニー」という名前で運行していましたが、カナダと横浜にて改装工事を施し、2006年2月、女優・岸 恵子により「飛鳥」と名付けられました。
習熟航海を兼ねた正式デビューは2006年3月17日です。
出典:飛鳥Ⅱ
「飛鳥Ⅱ」の構造
「飛鳥Ⅱ」は日本最大のクルーズ客船で、外国での評価も高いです。その構造はレストラン・ラウンジやショッピングエリア、娯楽施設とプライベート感を大切にした客室のフロアは別に構成されています。
飛鳥Ⅱ デッキプラン
飛鳥Ⅱにはデッキ4から12までの9つのフロアがあり、いちばん下のデッキ4にはメディカルセンター(診療室),デッキ5には飛鳥Ⅱのメインダイニングである①フォーシーズン・ダイニングルーム、②ピアノバー ③アスカプラザ&レセプション、デッキ6にはクラブ2,100をはじめとしたクラブ、バー、デッキ7にはDトリプルなどの客室があります。
同じくデッキ8にはKエステート、ランドリーなど、デッキ9にはDバルコニー客室とランドリー、デッキ10にはCスィート、Sロイヤルスィートなどの客室類が。
そして、デッキ11にはプレミアダイニング「プレゴ」、和食「海彦」などのダイニング、そしてデッキ12にはスパ、エステ、ウィンブルドンコートがあります。
飛鳥Ⅱ 概要
出典:足成
■船籍/日本
■全長・全幅/241m×29.6m
■総トン数/50,142GT
■喫水/7.8m
■航海速力 最高21ノット
■横揺れ防止装置/フィンスタビライザー
■乗客数/872名
■乗組員数 約470名
■販売客室数/436室(全室海側)
■ベランダ付き客室比率/60%
■船籍港/横浜
「飛鳥Ⅱ」の船室
Cスィート船室
「飛鳥Ⅱ」には436室の全室海に面した客室があります。そのうちベランダ付きは60%です。客室タイプは7タイプあり、88平米のSロイヤルスィートからバリアフリー設計のハンディキャップルームまでがあります。
また、朝食を部屋のプライベートバルコニーに運んでもらい、潮風に吹かれながら食べることも出来ます。
洋上エンタテイメントシアターとしての「飛鳥Ⅱ」
飛鳥Ⅱのクルーズでは、移りゆく洋上の景色を眺めながらグルメを楽しんだり、海風を感じながらデッキで休憩したりと数々の楽しみ方があります。
船内にはすべてのグルメやアクティビティーが揃っていますので、自分から遠くまで出かけて行かなくていいというメリットがあります。
本格カジノを体験!
モンテカルロ
日本ではまだあまりメジャーでない、外国ならではの楽しみ方がカジノです。船内の「モンテカルロ」にて、有料となりますが、ルーレット、ブラックジャック、スロットマシーンなど、本格的なカジノゲームを気軽に楽しむことが出来ます。
ただ、飛鳥Ⅱは日本船籍なので、ゲットしたカジノチップを現金や記念品に交換することは出来ません。設備等は本格的なのですが、一攫千金を狙うタイプのカジノではないようです。
数々の文化系アクティビティー
クルーズをしながらエンタテイメント・ショーを見たり、ダンスに参加したりといったアクティビティーも「飛鳥Ⅱ」の楽しみの大部分を占めます。是非、積極的にアクティビティーを楽しんでみてください。
ドレスアップをしてダンスを楽しむ
飛鳥 Ⅱには本格的ダンスフロアを設けた「クラブ2100」や華やかなショーが楽しめる「ギャラクシーラウンジ」があります。普段からダンスを習われている方もおられることでしょう。
「飛鳥Ⅱ」はその成果を試すかっこうの場です。恥ずかしがらずに踊ってみてください。
「ハリウッドシアター」で新旧名作映画を見る
「ハリウッドシアター」では、新旧の名作から話題作までを上映しています。見逃していたあの映画、見たかったあの映画も思いがけず「飛鳥Ⅱ」の中で見れるかも知れませんよ。
「コンパスルーム」でアート&クラフト
そしてクルーズによってはアート&クラフトや講演などが開催される「コンパスルーム」など、短いクルーズではとても体験し切れないほどのアクティビティーが盛りだくさんです。
体育会系アクティビティも充実
シーホースプール
「飛鳥Ⅱ」のデッキ11には「シーホースプール」があります。プールサイドで日光浴をしたり、ゆったりと本を読みながらカクテルを飲んだりするのは憧れの対象だという方も多いでしょう。
このシーホースプールには温水のジャグジーもついているので、船内を歩き疲れた体をほぐすことも出来ます。潮風に当たりながらクルーズの醍醐味を満喫して下さい。
ウィンブルドンコート
「飛鳥Ⅱ」のデッキ12には通常のテニスコートのほぼ半分の広さの「パドルテニス」のコートがあります。
船のオールのような形をしたラケットで、球を打ち合うもので、テニスとルールはほぼ同じです。この「パドルテニス」は洋上ならではの体験ですので、是非一度トライしてみてください。
フィットネスセンター
「飛鳥Ⅱ」のデッキ12には「フィットネスセンター」があります。航海の最中にフィットネスをするのはこの上のない贅沢です。何よりも海を見ながら汗を流すことが出来るのが最高!
かなり広くトレーニングマシーンも各種揃っていますので、ちょっと体を動かしたいという方から、本格的に鍛えたい方まで対応することが出来ます。
おわりに
いかがでしたか?一度経験したら、その高いホスピタリティに病みつきになると言われる「飛鳥Ⅱ」クルーズ。一生に一度は是非体験したいところですね。
クルーズというと、何やら堅苦しいイメージがありますが、意外にカジュアルでフレンドリーなのかも知れません。それは、乗った人からの体験談を聞くよりも、自分で乗ってみないとわからないものでもあります。
飛行機や電車の旅とは違う、船の旅を「飛鳥Ⅱ」から始めてみてください。
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