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税金なしの天国?カリブ海に浮かぶケイマン諸島の魅力とタックスヘイブン

近年「タックスヘイブン」という事件が起こり、「税金のない国」として、にわかにケイマン諸島が注目されていましたね。

多くの多国籍企業が税金の納税を逃れる手段としてケイマン諸島に投資している、というものでした。しかし、ケイマン諸島は美しいビーチも有名で、治安も良く旅行スポットとしても非常に注目の場所なのです。

今回はケイマン諸島について幅広くご紹介します。

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ケイマン諸島ってどこ?

「ケイマン諸島」は、カリブ海に浮かぶ、グランドケイマン島、ケイマンブラック島、リトルケイマン島の3島からなるイギリスの海外領土です。

一番大きいのがグランドケイマン、自然が豊かなケイマンブラック、一番小さな島がリトルケイマンです。

ケイマン諸島はジャマイカから北西30kmに位置しています。1503年、コロンブスの4度目の航海中に見つかり、ウミガメ(ラス・トルトゥガス)とアメリカワニ(ケイマナス)が多く生息していたため、ケイマンと名付けられました。

人口は57,570人(2012年)、首都はジョージタウンです。

ケイマン諸島までの道のり

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オーエン・ロバーツ国際空港はグランドケイマン島というところにあります。他の島にも空港はありますが、一般道が滑走路代わりに使われていて小型機しか着陸できなかったりと超ユニーク。

日本からの直行便はもちろんなく、アメリカの主要都市からアメリカ系航空会社が、また、ニューヨーク、シカゴ、ワシントンなどからケイマン・エアウエイズが乗り入れています。東京からNYまでが、13時間、NYからケイマン諸島までは3時間ですが、待ち時間もあるので、所要時間は22時間ほど見ておけばいいでしょう。

やってくる観光客の40%はリピーター

ケイマン諸島は3つの島からなっています。

主島のグランド・ケイマンでも東西35kmしかなく、地図で見ても「点々」でしか表示されていないほどの小さな島です。ケイマン・ブラック、リトル・ケイマンに至っては、両島合わせて2700人しか住んでいません。

でも観光客が頻繁に訪れています。そのうち40%がリピーターだと言います。セブンマイルビーチ、ウェストベイやブラク島など非常に人気のスポットです。

特にダイバーの聖地として有名で、手付かずの自然や珊瑚礁に囲まれたエメラルドグリーンの海は世界中のダイバーの憧れです。

もともとは16世紀に難破船の乗組員が無人島だったこの島に住み着いたのがはじまりですが、今では英国王室直轄の植民地です。南国の厚い人情とスマートな英国マナーがあいまって、なんともソフィスケートされた、居心地がいい島なのです。

「タックスヘイブン」って何?

ケイマン諸島は「タックスヘイブン」(tax haven)な地域だと言われています。

「タックスヘイブン」とは日本語に直すと「租税回避地」で、いわば外国資本&外貨獲得の為、意図的に税金を優遇(無税または極めて低い税率)して、企業や富裕層の資産を誘致している国や地域のことです。

ケイマン諸島はその「タックスヘイブン」地域の一つに入ります。

自国の産業を持っていないからか、カリブ海諸国にはタックスヘイブンを実施している国や地域が多く、ヨーロッパではイギリスのマン島、ジャージー島、モナコ公国など、中東ではドバイ、そしてアジア地域では、税金が低い香港、マカオとシンガポールも事実上、タックスヘイブン地域に当たります。

小さな島に何百という銀行と保険会社が!

少し前、TVニュースを賑わしていた「タックスヘイブン」という言葉ですが、「島内で事業を行わない会社は法人税などを払わなくて良い」という法律があるため、世界中の会社が節税目的で住所をケイマン諸島に移しています。

その数、銀行が570に保険会社が430,ファンドが1400。もちろん実際にこの島に会社があるのではなく、私書箱があるのみです。

日本でも「オリンパス事件」といって、過去の損失を隠すために行ったM&Aの報酬を支払った会社がこの島に登記されており、日本でも「ケイマン諸島」の名前を知られるようになりましたね。

もっとも特定の会社が「タックスヘイブン」をしているだけではなく、アメリカや日本の大企業の大多数もケイマン諸島やカリブ海諸国で「タックスヘイブン」していたのです。

しかし2015年に世界的タックスヘイブン排除の流れを受け、法改正が行われました。日本でも多額の海外送金などが厳しくなり、節税対策でのタックスヘイブンはもはや通用しなくなっているそうです。(写真は建物の外側に設置された無数の「私書箱」)

「ケイマン諸島」って、結局どんなところ?

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ケイマン諸島はとにかく「タックスヘイブン」やお金持ちの所得隠しのイメージが先行し、なにやら胡散臭いところのようですが、基本的には高級リゾート地です。

ウェスティンのような高級ホテルもあります。治安は良く、設備はしっかりしており、公用語は英語、ビザは不要、そして海がとても綺麗なため、ダイバー系観光客が沢山きます。

ただ、高級リゾートだけに、物価が少し高いそう。

「ケイマン諸島」のビーチ

ケイマン諸島の観光といえば、イコールビーチです。

白い砂浜、エメラルドグリーンの海がどこまでも広がっています。これは「グランドケイマン島」の北西にある、セブンマイルビーチというところです。現実とは思えないような風景。

サウスクロスクラブやオン・ザ・ビーチなども要チェックです。

ダイバーだったなら狂喜乱舞でしょうが、そうでない人は、ひたすらデッキチェアでのんびりしましょう。他のカリブ海諸国に比べ、治安が比較的良く、ここケイマン諸島は英語も通じるし、ほんとうにのんびりした空気が漂っているそうです。

「ケイマン諸島」へのクルーズは?

ケイマン諸島への道のりはアメリカ国内の都市を経由し、そこからグランドケイマンにある空港まではたっぷり22時間。並大抵ではありません。

ですがクルーズ船だとどうでしょう?ケイマン諸島までは、「ディズニーファンタジー号」で行く、西カリブ海7日間コース」などで体験できます。

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また、ロイヤルカリビアン社の超大型客船「フリーダム・オブ・ザ・シーズ」もケイマン諸島に寄港するようです。

フロリダ半島ポートカナベラルを出港し、ハイチ⇒ジャマイカ⇒ケイマン諸島⇒メキシコ、そしてまたフロリダに戻ってくるツアーがあるそうです。

クイーン・エリザベス二世植物公園

ケイマン諸島で観光らしい観光といえば、「クイーンエリザベス二世植物公園」がおすすめです。

イギリス領らしいネーミングですね。英国風を思わせる庭園があるのかとおもいきや、そこはカリブ海、ワイルドな熱帯の植物が咲き乱れています。

中には遊歩道や湿地帯、池があるところもあり、ブルーイグアナも生息しています。敷地内には可愛いカラフルな小屋もあり、カリブ海らしさを感じることもできます。珍しい「ワイルドバナナ・オーキッド」のような種類の蘭は必見です。

クイーンエリザベス二世植物園
住所: Frank Sound Road,North Side, Grand Cayman,KY1 1701,Grand Cayman
電話番号: 1 345 947 9462

おわりに

いかがでしたか?カリブ海に浮かぶ英国領の島、「ケイマン諸島」をご紹介しました。

他のカリブ海諸国に比べて派手さはないですが、ダイバーにとっては「聖地」のようなところのようですね。島の人達は、「人情に厚いけど英国風にジェントルマン」でとても外国人を歓迎してくれるそうですよ。是非一度おでかけ下さい。

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