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~隠れた名観光地・モロッコ王国~

モロッコと聞いて何をイメージしますか?
暑い、イスラム圏、絨毯、サハラ砂漠etc…
あまりはっきりとイメージが湧かない方が多いかもしれません。
実はタジン鍋やアロガンオイル、カラフルな雑貨など日本でも人気があるものばかりのモロッコ。
アジアもヨーロッパもリゾートも制覇して、次の旅行先に迷っている方…数々の名作映画のロケ地に選ばれる絵になるモロッコを是非候補に入れてみてはいかがでしょうか。

日本の約1.2倍の国土をもつ北アフリカに位置するモロッコは、アフリカとはいえ地中海に面し、古くからヨーロッパとの交流で首都ラバトを中心に栄え、世界的なリン鉱石の産地となっています。西は大西洋、東はサハラ砂漠と様々な顔を見せてくれるモロッコは飽きることはありません。

モロッコでは2番目に古く、1000年近い歴史を持つマラケシュ。北アフリカの先住民族ベルベル人の言葉で「神の国」という意味を持ち、モロッコの代名詞ともいえる最大の都市で、「南の真珠」と呼ばれるほど旅人を惹きつけてやまみません。

世界最大の迷宮都市、フェズには「世界一複雑な迷路」と呼ばれる世界遺産のメディナ(旧市街)があり、どんな迷路もこの町にはかなわないとされています。溢れんばかりの人とロバがけたたましく行き交っていて、迷路が得意な方は攻略気分で街歩きをするのも楽しいかもしれません。

メディア北部には世界最大といわれるスーク(市場)があり、細い道にこれでもかというくらい露店が所狭しと並んでいます。スークにはお土産になるようなカラフルな雑貨やバブーシュ(モロッコスリッパ)、民族衣装や、スパイス、他にも高級油で有名なアロガンオイルなどが人気を博しています。旅の記念やお土産に買われてはいかがでしょうか?


マラケシュの中心となっていて無形文化遺産にも登録されているジャマ・エル・フナ広場は、モロッコで最もエネルギッシュといえる場所では毎晩のごとく宴が開かれています。ムスリム教ではお酒は禁止されているため、ドライフルーツをつまみに生搾りオレンジジュースでお酒を飲まずともお祭り騒ぎです。ただ、観光客にはお酒を提供することを許されているためどんどん提供されます。何の騒ぎだ、と顔を覗かせた観光客を人懐っこい現地の方が巻き込みいつの間にかに国籍も性別も関係なく大宴会が繰り広げられているため、観光客にとって刺激的な夜になるでしょう。


騒いだ次の日はモロッコ北部のシェフシャウエンという青の街に繰り出してはいかがでしょうか?シェフシャウエンとはベルベル語の“角(Ichawen)”に由来しており、“シャウエン”という愛称で呼ばれていて約4万人が穏やかに暮らしています。時間が緩やかに流れるその街は青白く塗られた建物が異彩を放ち、まるで山の中腹に青空を映したような不思議な街です。

家も玄関も青、タクシーもホテルも青、教会も行政機関も全てが青一色の世界。
目に入る全てが青と白に染まっていて、まるで空の中にいるような感覚になります。夜のライトアップ時はまるで秘境のように神秘的な雰囲気が漂い、多くの観光客を魅了します。まるで島国のリゾートをイメージさせますが、本当にモロッコの内陸なのかと疑ってしまうほどです。山々を背景に青の中にいると温かい重みのある風が街全体をやんわり包み込み、見慣れぬ風景に浮足立つ心を穏やかにしてくれます。

静まった心に沸き立つ一つの疑問、「なぜ青いのか?」。
その昔、ユダヤ教徒によりユダヤ教では“神、空、海、平静”などを象徴する神聖な青色を家に施したのが由来で、その習慣が今でも受け継がれ伝統色を守り続けています。それに加え、蚊などの虫よけにも効くらしく山々に囲まれた街ならではの問題を解決してくれるメリットもあるようです。

青の街は目印となる建物や標識もなく、気を抜くと自分がどこにいるのかわからなくなるほどです。その間に垣間見る住人は魔法使いを連想させるとんがり帽子を被っていて、まるで魔法使いがうろつく迷宮に紛れ込んだのでは?とドキドキさせられます。奇妙な雰囲気の反面、沢山の出店やお土産屋さんが立ち並び、見ているだけでもわくわくしてしまいます。そんな青の迷宮に非日常を求めた観光客が世界各国からぞくぞくと訪れています。

モロッコと言えばサハラ砂漠、と答える方も多かったのではないでしょうか。国によってサハラ砂漠へ入るための拠点がありますが、モロッコといえばエルフードです。サハラ砂漠の中で最も美しいとされている「メルズーガ大砂丘」から一番近いためサハラ砂漠の入り具日として毎年多くの観光客が訪れる人気のスポットです。ラクダの背に揺られてオレンジ色に輝く砂漠を歩き、この地で何千年も暮らす先住民ベルベル人のテントへとお邪魔し、果てしない砂漠で見る朝日はどこで見るよりも美しいです。陽が落ちた砂漠では天の川がくっきり地見えるほどの満点の星が視界いっぱいに広がります。都会ではなかなか見ることのできない宝石をちりばめたような星空は一生の記憶として残ることでしょう。

慣れない土地で疲れてしまったり、到着したばかりで不安を覚えてしまうのではないでしょうか。そんな時は有名な映画、「カサブランカ」に出てくる”café acmerican”をマネして作られた”Rick’s Café(リックスカフェ)”というレストランがに行かれてはいかがでしょうか。ドレスコードが必要かと思うほどゴージャスな造りに行き届いたサービス―― 良い雰囲気の中での食事は心と体を癒すのに最高で、思わず「カサブランカ」の名台詞『君の瞳に乾杯』と言ってしまいたくなるのも無理はありません。

日中はスークや広場で刺激的に、シャウエンで青い迷宮で魔女たちと不思議な世界へと入り込む。夜は夜空や夜景をバックにモロッコワインで酔いしれる穏やかなひと時を過ごしに多忙な毎日から逃れてはいかがでしょうか。

【プロフィール】
沓掛 孝男(くつかけ たかお) 
1974年生まれ。埼玉県出身。
専門高校にて“人を幸せにするサービス業の奥深さ”を学ぶ。かけがえのない思い出を音響や照明などの演出で彩ることにやりがいを感じ、卒業後にブライダル・ホテル業界へと就職。のちにカナダ、アメリカ、スペイン、メキシコ、オーストラリアの5ヶ国へ転々と留学。帰国後、旅行会社の添乗員として就職し、現在も年間約250日、国内・世界各国を飛び回り続けている。培ってきた独自の演出で安心と安全を提供し、人を幸福へと導くジャーナリストのプロとして現在も活躍している。

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