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グローバル時代のご子息ご息女教育 適切な留学時期はいつ?

camera_alt (写真=TAGSTOCK1/Shutterstock.com)

さまざまな国の習慣に理解を深めたり、異なる文化背景を持つ外国人と対等に交渉したりできるグローバル人材の育成が叫ばれて久しい。第一線で活躍するビジネスパーソンも、グローバル化の進展とともに、英語をはじめとする外国語が必要となり、学生時代に取り組んでおくべきだったと後悔しながら学習を続けている人も少なくないだろう。

自分と同じ苦労は子どもにかけたくはないと、グローバル化に対応できるように子供の留学を選択肢に入れる親も増えてきているが、どの時期に留学をさせるのかなど悩みの種は尽きない。そこで今回は、人気の留学先や費用の面などから、留学の適切な時期について考えてみよう。

留学先1位は?

留学と言っても、渡航先によって環境は大きく異なる。文部科学省の「日本人の海外留学状況」の日本学生支援機構の調査によると、2014年度の留学先として最も多い国はアメリカとなり、以下、カナダ、オーストラリア、イギリス、韓国と続いている。

一方、日本を抜きGDP世界2位までは登りつめた中国は、ビジネスのみならず、国際社会での存在感を増している。中国語の必要性を読み取る親も多く、6位となっている。著名投資家のジム・ロジャース氏が、娘に中国語を学ばせるために、一家ごとシンガポールに移住したのは有名な話だ。

多様な留学スタイル

留学スタイルは留学時期によってさまざまで、子どもが小学生などの時期には親子で留学するケースや、サマースクールなど休暇の時期にだけ海外に滞在するスタイルもある。また、中学・高校では、全寮制の学校や、日本国内の高校などでも1年間の留学制度を設けている学校もあり、留学スタイルを選択することができる。費用はライフスタイルや留学先によってばらつきがあるため、一概に算出するのは困難だ。

中学生にもなれば、現地の寮生活で子どもの自立心を養うとともに、日本とは異なる生活環境下で国際的な感覚を身に着けることが期待できる。留学先の人気ランキングでも上位で、全寮制の中学・高校で有名なのはイギリスだろう。ウィリアム王子など王族関係者や貴族の子息が通うイートン校は、年間の学費は約3万ポンド(420万円)で、これまでもキャメロン前首相など数多くの政治家を輩出しているエリート校でもある。

高校生の場合は、ある程度身の回りのことは自分自身でできるようになり、留学スタイルの選択肢も、現地の高校に通うほか、語学学校なども活用することができるようになる。

子どもがさらに成長し、大学に通う年頃になれば、勉強したい学問などが鮮明になり、自らの意思で留学を希望する子どもも増えてくる。日本と同様、海外でも国公立と私立、理系と文系で学費にはばらつきがあるが、留学先1位のアメリカでは、アイビー・リーグと称される名門私立大学8校ともなると、日本の大学の学費より高額になる。ハーバード大学のホームページでは、年間の費用として、授業料や寮費などを含めて6万6,900〜7万2,100ドル(755万〜814万円)となり、多くの学生は奨学金などのサポートを受けて学生生活を送る。

自分に合った留学先、時期を見極める

外国語を習得させるという観点からは、留学は子どもが小さいうちにできるだけ早く、言葉を学ぶ環境を設けるのが効果的かもしれないが、そのためには、親子での留学など、親が付き添える環境にあるかどうかも影響してくる。

子どもが成長していくと、ホームステイや寮生活など選択肢も増えるが、新しい環境への変化に対応する力が求められる。留学のスタイルも多様になり、日本の学校の状況などを考慮して、それぞれに合った時期を見極めることができれば、グローバル化時代を生き抜くための効果も期待できるだろう。

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