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車で行ける沖縄の離島「瀬底島」の魅力と歩き方

1985年に瀬底大橋が開通するまで、沖縄本島との交通手段が船だけだったこともあり、本島の人々と頻繁に交流ができませんでした。その影響で、瀬底島には今も独自の文化や風習が色濃く残っています。

今回は、沖縄の離島「瀬底島」の魅力と歩き方をお伝えします。

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瀬底島の基本情報

「せそこ」は、方言で「シーク」また「シスク」と呼ばれ、また、セは精(聖)、スクは海(はるか遠い場所)を意味していることから、瀬底島は「遠くから神がやってきた聖なる地」を表しているという説もあります。

沖縄県内でもトップクラスの美しさを誇る瀬底ビーチをはじめ、サトウキビやブーゲンビリアなど、沖縄の原風景に出会えるのがこの島の魅力です。

島の周囲は約7.3 km、面積は約3 km、標高は76 mで、高低差が少なく、ちょうど西洋ナシのような形状をしています。島民は900人以下で、年間の平均気温は23.6℃、年間降雨量は2,471 mmです。

島民の長年の願い、本島と島を結ぶ「瀬底大橋」が1985年に開通しました。それ以前は、対岸の本部港から1日10往復の定期船が就航していました。

この橋の開通によって、本島の人はもちろんですが、沖縄に来る観光客も、気軽に自動車で行くことができるようになったことで、一躍人気急上昇の島となりました。

アクセス:那覇空港から自動車の場合、一般道利用で約2時間、沖縄自動車道経由で約1時間30分です。バスの場合、名護バスターミナルまで高速バス(約1時間40分)または路線バス(約2時間30分)で行き、名護バスターミナルから路線バスで約50分です。

瀬底島の観光スポットと行事

島の周囲がおよそ7 kmと、自転車なら1時間ほどで1周できるほど小さな島ですが、とても観光客から人気のある島です。その魅力を以下にご紹介しましょう。

瀬底大橋

瀬底大橋は沖縄本島と瀬底島を結ぶ橋で、この橋の上から見る景色はまさに「絶景」の一語に尽きます。

この橋全体を眺望するスポットとしては、瀬底島入口すぐにある「瀬底大橋展望台」からが一番です。

ここは、一直線に白く伸びる瀬底大橋、その下に広がる美しいアンチ浜ビーチ、そのビーチの前に広がるエメラルド色の海が一望できる展望スペースになっています。

また、橋の片側には歩道がありますので、展望台かビーチに車を駐車してから、心地よい海風にあたりながら、雄大な景色を眺めつつ散歩するのも良いですね。

瀬底ビーチ

瀬底ビーチは、島の北西側に広がる長さ約800 mの天然のビーチです。ここのビーチは、海の透明度や砂浜の白さが沖縄本島でも指折りといわれることもあって、海水浴場としてたいへん人気があります。

白浜とコバルトブルーの海が美しいコントラストとなって、さらに、海の向こうには水納(みんな)島や伊江島が望めます。

ここでは、パラセーリング、ジェットスキー、バナナボートなどの多くのマリンレジャーが揃っています。

レンタルカウンターでは、アクアシューズをはじめ、パラソル&チェア(2脚)セット、マスク(水中メガネ)& スノーケルセットなどのレンタルが可能。ビーチパーラー(海の家)では、食事やドリンクの豊富なメニューがあり、さらに、ロッカー、更衣室、温水シャワーまで完備されていますので、手ぶらで出かけても十分に楽しむことができます。

また、ここの沖合200 mほどまで遠浅が広がっているため、シュノーケリングをする人も多いのもこのビーチの特徴です。

海の中を覗けば、サンゴの周囲などに、カラフルな熱帯魚たちが見られますので、家族連れにもとてもおススメです。

そして、ここは夕陽が美しいビーチとしてもとても有名なスポットです。

アンチ浜ビーチ

アンチ浜ビーチは、瀬底大橋を渡って、すぐ橋の下にあるビーチです。このビーチから上を見上げると巨大な瀬底大橋があり、対岸には本部町の町並みが見える、といった独特の景観となっています。

ここは、ビーチまで直接、車を乗り入れることができて便利ですし、マリンレジャーも充実して、浮き輪、ライフベスト、ビーチベッド、シュノーケルなどはレンタルすることができます。

また、コンパクトなビーチではありますが、シャワーや売店などの設備もありますので、けっして不便なことはありません。瀬底ビーチほど混雑せず、のどかな雰囲気があって、地元の人たちにも好まれています。

瀬底土帝君(せそこてぃーてんく)

瀬底土帝君は、島の中央にある中国の土地神が祀られた施設です。

18世紀中頃に造られたといわれていて、自然林を背にしたサンゴ岩を用いて整然と区画された一画に、本殿、拝殿、庭、石段、炉などが建っています。中国の唐からの使者をこの場所でもてなしていた、ともいわれています。

この森一帯を三段にして、上段には土帝君祀を造って農神土帝君を祀り、中段に赤瓦屋根と石壁のアサギ(神を招いて祭祀を行う場所)、下段には砂利を敷いた広場があります。

ここは、沖縄本島を中心とした土帝君を礼拝する施設のうち、最大級のもので、土帝君信仰に関する建造物の代表的な遺構となっています。

瀬底貝塚と御嶽

瀬底貝塚(ウチグシク貝塚)は、島中央の高所にあり、沖縄貝塚時代グシク期の貝塚で、住居跡も発見され、村落発祥の地とされています。

島内には、15か所ほどの拝所や御嶽(うたき)があり、ウチグシク(別名:アガリヌ御嶽)を含め、初代交儀ノロ(=神事を司る神女)を祀るとされる宮島御嶽(別名:イリヌ御嶽)などは「瀬底七御嶽」と呼ばれ、地元の人々によって大切に守られています。

ピージャーオーラサイ

ピージャーオーラサイは、島を代表する伝統的行事の一つです。

「ピージャー」とは、沖縄の方言で「ヤギ」を意味し、「オーラサイ」は「ケンカ」、つまり、「闘ヤギ」のことです。

瀬底島は、昔からヤギの飼育が盛んで、農作業の休憩時や終わりに、家々からヤギを連れてきて闘わせて楽しんでいたようです。

ピージャーオーラサイは、まさに、角のある雄ヤギ同士の頭と頭をぶつけて戦わせるものです。

このほかに、民謡ショーやヤギの刺身やヤギ汁の販売などがあります。例年5月に開催されています。

豊年祭

豊年祭は、旧暦8月に開催される豊年を祈願する祭りです。「4年マール」といわれるように、4年に一度、豊年祭(「組踊り」が舞われる)と綱引きとが交互に開催されるため、豊年祭は8年に1回ということになります。

「組踊り」は、音楽、踊り、台詞で構成されている沖縄独自の歌劇で、華やかな衣装に身を包み、三線の音色に合わせたゆっくりとした所作が特徴となっています。

「大綱引き」は、祭りの1か月以上前から準備を始め、ワラから編み上げて祭前日に直径80 cm、長さ65 mの綱に仕上げます。祭りの当日、公民館付近を境として、南方組と北方組に分れて綱を引き合います。沖縄の各地でもおこなわれている風習です。

どちらも8年に一度しか見られないこともあって、島民はじめ多くの観光客でとても賑わう行事です。

ウフユミ・シヌグイ

ウフユミ・シヌグイは、豊漁、豊作を神に感謝し、来年も豊かで村人が健康であるよう祈願する祭りで、毎年旧盆のあとの旧歴7月に行われます。

この祭りは、古代人の生活や生産様式、人々の考え方を知ることができる重要なもので、町の無形民俗文化財に指定されています。祭祀をつかさどることができる家系も減り、古式行事を正しく継承していくために、今は金城家の末裔の方がこの祭祀を絶やさないように取り組んでいらっしゃいます。

まとめ

今回の、車で行ける沖縄の離島「瀬底島」の魅力と歩き方はいかがでしたか?

瀬底島は、1985年以前は本部半島から600 m沖合いにある離島でしたが、瀬底大橋が開通以降、本島はいうまでもなく、多くの観光客から人気のある観光スポットになりました。

その魅力は、気軽に車で往来できるようになり、沖縄でも屈指の美しいビーチと、透明度の高いエメラルドグリーン色の海が広がり、また、古来より継承されてきた文化・風習が残され、いわゆる、沖縄の原風景が見られる、ということにもあるようです。

次回、沖縄を訪れる際には、ぜひとも足を運んでみてください。

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