「Dr.コトー診療所」のロケ地を見に行こう!最西端で撮影されたロケ地の楽しみ方
沖縄本島から南西へ約510km、台湾までは約111kmという距離にある日本最西端の島「与那国島」。人口1,698人(2020年10月31日現在)の小さな離島ですが、人気ドラマ「Dr.コトー診療所」のロケ地として使われ、一躍有名になりました。
ドラマの放送が終わり10年以上経ちますが、与那国島の魅力との相乗効果で、今なお「Dr.コトー診療所」ファンはもちろん、多くの観光客が訪れています。
そこで今回は、与那国島で見ることのできる「Dr.コトー診療所」のロケ地をご紹介します。ドラマを見たことがない人は、一度見てから与那国島を訪れることがおすすめ。感動も楽しみも倍増しますよ!
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1.ドラマ「Dr.コトー診療所」とは?
「Dr.コトー診療所」とは、日本最西端の島、与那国島を舞台に、2003年と2006年に放送されたフジテレビの人気ドラマ。東京の大学病院で外科医をしていた五島健助(吉岡秀隆)が、医者のいない離島である、架空の“志木那島(しきなじま)”へやって来て、診療所の医師として働きながら、島民たちと心を通わせていくハートウォーミングな物語です。
「Dr.コトー診療所」のストーリー
ではまず、ロケ地をご紹介する前に、ドラマの登場人物を含め、簡単にストーリーをご紹介しましょう。
【ストーリー】
長年、島の診療所に常駐してくれる医師を探し続けていた志木那村役場の民生課課長・星野正一(小林薫)からの要請をうけ、医者不在だった“志木那島”へ自ら志願してやってきた五島健助、Dr.コトー(吉岡秀隆)。
医療器具も揃わない島の診療所で働いているのは、星野の娘で看護師の彩佳(柴咲コウ)と事務員の和田一範(筧利夫)。島に降り立った五島であったが、原剛利(時任三郎)ら島民たちからは歓迎されるどころか、島の医者は“すぐに居なくなる”とそれまでの経験から距離を置かれ、診療所に島民は誰も寄り付かなかった。
なかなか島民との距離をうめられないでいた五島であったが、ある日、剛利の息子、剛洋が病気になり、西山茉莉子(大塚寧々)の店に担ぎ込まれた。五島は、剛洋は一刻も早い手術が必要な状態だと判断したが、父・剛利は、五島の執刀を拒否し、本土の病院に連れていくと剛洋を船に乗せ出港した。このまま行かせては手遅れなると、五島は、彩佳と和田とともに剛利の漁船に飛び乗り、船を戻すよう説得するが、聞き入れられなかった。
剛洋の身体は本土に着くまでもたないと判断した五島は、船上での手術を決意。彩佳、和田の介助のもと見事に手術を成功させる。五島に命を助けられた剛洋は、島の子どもたちと一緒に感謝の印として、診療所の旗をプレゼント。そこには“Dr.コトー診療所”と描かれていた・・・。この出来事をきっかに、五島は島民らと心を通わせていく。
2.「Dr.コトー診療所」のロケ地巡り
1.志木那島診療所(Dr.コトー診療所)
ドラマの中心となる「志木那島診療所」。与那国島南部の集落“比川”というところにあります。本物の診療所のように見えますが、ドラマの撮影用に建てられたもので、ドラマ終了後も島の人たちが大切にメンテナンスして残しているんだそう。
診療所の中も見学することができ、料金は、大人300円。診療所の中は、受付、病室、和田さんのデスクなどがあり、当時の雰囲気がしっかりと残っているのでドラマを思い出すことができます。彩佳がよく洗濯物を干していた屋上もちゃんとあります。
また、小道具や備品も当時のまま。待合室の壁に貼ってある張り紙や封筒など、ドラマでは映るか映らないかわからないのに、細部にまで気を抜かずこだわって作っていたスタッフの方たちの心意気が感じられます。テレビの中では見られない、ドラマの秘密が発見できるかもしれませんよ!
このほか、和田さんと一緒にコトー先生が食べていた“ヤシガニラーメン”、実際にドラマでコトー先生が履いていたというワラジ、コトー先生が乗っていた自転車など、ドラマで存在感を発揮していた小道具たちもみることができます。
さらに、白衣を貸し出ししているので、コトー先生になりきって記念撮影をするのもおすすめ。Dr.コトー診療所の目の前には、ドラマにもよく登場していた天然ビーチ「比川浜」もあります。
<志木那島診療所>
【見学時間】10:00~11:30/14:00~17:30
【見学料】大人300円/高校生以下無料
2.志木那島の港=久部良港
コトー先生が最初に志木那島に降り立った港で、ドラマの中で何度も登場した「志木那島の漁港」。シゲさん(泉谷しげる)や剛利さん(時任三郎)が働いていた場所です。実際は、与那国島の西部にある「久部良港」で、日本最西端の漁港でもあります。
3.志木那村役場=与那国町役場
看護師の彩佳の父、星野正一(小林薫)が勤めていた「志木那村役場」。実際は「与那国町役場」です。ドラマの中で志木那村役場の車として使われていた車は、現在、与那国ダイビングサービスの車として使われているんだそう。
4.勇気だめしの洞窟=ティンダハナタ
ドラマの中では「勇気だめしの洞窟」として使われた場所。実際は「ティンダハナタ」と呼ばれるサンゴの隆起によってできた標高約85mの巨大な岩山です。頂上付近からは、与那国島最大の集落“祖納集落”やナンタ浜、東シナ海が一望できる絶景スポット。
この「ティンダハナタ」は、かつて与那国島を統治していたと伝説の女首長“サンアイ・イソバ”が住んでいた場所といわれています。 なんでも、サンアイ・イソバは、 身長が八尺(約242cm)もあったんだとか。
また、ティンダバナの湧水は、毎年旧暦8月に行われる祭祀行事「アラミディ(新水)」で、年の初めの水を汲む、島民たちにとって神聖な場所でもあるので、配慮に欠けた行動は慎みましょう。
5.志木那島小学校=比川小学校
剛洋たちが通っていた全校生徒6人の小さな小学校「志木那島小学校」。志木那島診療所のすぐ近くにある「比川小学校」がロケ地として使われました。
6.南牧場線
与那国島の南海岸、久部良と比川の集落結ぶ約2kmの道路「南牧場線」。ドラマのエンディングのタイトルバックで、コトー先生が自転車で走るシーンで使われた道路です。もちろん、他のシーンでも数多く登場した場所でもあります。
ドラマの主題歌、中島みゆきさんの「銀の龍の背に乗って」を口ずさみながら、レンタル自転車に乗ってこの道路を走ってみてはいかがでしょう。
7.馬鼻崎(うまばなざき)
こちらもタイトルバックで使われた場所。コトー先生が崖の上に座っているあのシーンを撮影したスポットです。
「馬鼻崎」は、与那国空港の西側にある岬で、ヨナグニウマなどが放牧されている北牧場の先にあります。牧場内には、整備された道路や看板はないので注意が必要です。岬からは東シナ海を望む雄大な景色が楽しめるほか、北向きの岬であるため、朝日と夕日の両方を拝めます。
3.ロケ地巡りの途中で立ち寄りたいカフェ
与那国島の「Dr.コトー診療所」のロケ地巡り情報はいかがでしたか?実際のロケ地を訪れてから、もう一度ドラマを見ると、これまでとはひと味違った楽しみ方ができることでしょう。では、最後に、ロケ地巡りをして小腹が空いたときにぴったりのカフェを2つご紹介します。
一つ目は、「橙 cafe+ (ダイダイ カフェ)」。祖納集落に2016年4月にオープンしたばかりのお店で、日替わりカレーが看板メニューのお店です。
2つ目は、「モイストロールカフェ」。日本最西端の碑からほど近い久部良地区にあるお店で、看板メニューはロールケーキ。ランチセットは日替わりパスタとロールケーキ、ドリンクのセットになっています。
ぜひ、今回ご紹介した情報を参考に、「Dr.コトー診療所」のシーンを思い出しながら、与那国島の島巡りを楽しんでみてくださいね。
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