アロマオイルって何種類くらいある?効能や香り、ブレンドしてあなただけのオイルを
一般にアロマオイルは250~300種類くらいあると言われています。しかし、その中にはアロマセラピーではあまり使われないものや、毒性のあるもの、取り扱いが難しいものも含まれています。アロマセラピストでも、使用するのは多くても100種類程度ではないでしょうか。
アロマセラピストは大抵、これらのアロマオイルをブレンドして使用します。それは、何種類かをブレンドすることによって、単独で用いるよりもさらに良い香りになったり、良い働きをしたりすると言われているからです。
アロマオイルをブレンドしたことはありますか。その楽しさは、試せば試すほど感じられるものです。不思議なことに、ブレンドする人によって香りが微妙に違うこともあります。アロマオイルのブレンドは、どなたでも簡単に楽しむことができます。いくつかのヒントをご紹介しましょう。
一流の経営者は外見も内面も美しい! http://beaucy.jp/
目的に合った効能を見てみよう
まずは、何に使うのかを決めます。芳香浴をするのか、お肌に塗るのか、スプレーを作るのか、目的を明確にしておきます。次に効能を見てみましょう。必要なのはどのようなアロマオイルでしょうか。気になるものがあればチェックしておきましょう。アロマオイルの効能を一言で表現するのは難しいのですが、簡単にまとめてみます。
・イランイラン
副交感神経を優位にします。高血圧の方に向く香りで、ホルモンのバランスをとります。
・スイートオレンジ
消化器系に働き、免疫力を上げます。ほとんどの人が好む香りです。
・カモミール・ジャーマン
アレルギー疾患によく用いられます。炎症を鎮静させて痒みを抑えます。更年期の症状を緩和します。
・カモミール・ローマン
鎮痙、鎮静作用があります。心を落ち着ける力があり、月経時のトラブルにも役立ちます。
・クラリセージ
エストロゲン作用により、月経や出産、更年期のトラブルに役立ちます。
・グレープフルーツ
肝臓への強壮作用があります。体液循環を活性化させる、爽やかな香りです。
・サイプレス
体液の過剰に役立ちます。リラックスにもリフレッシュにも使える森の香りです。
・サンダルウッド
膀胱炎や尿道炎などに役立ちます。心を鎮静させますが、催淫作用も持っています。
・シダーウッド
体全体のバランスをとってくれます。呼吸器や泌尿器のトラブルに役立ちます。
・ジャスミン
心をゆったりさせます。ホルモンのバランスをとり、肌を柔らかくします。
・ジュニパー
解毒、利尿作用があります。殺菌消毒作用も持っています。
・ゼラニウム
ホルモンのバランスをとり、循環器系も強壮にします。特に女性に好まれる香りです。
・ティーツリー
優れた殺菌消毒作用、抗ウイルス作用、殺真菌作用を持ち、炎症を鎮静させます。
・ネロリ
不安定な心を落ち着かせます。新しい細胞の成長を促して肌の弾力を回復します。
・パチュリー
食欲を抑えるので、ダイエットに向きます。皮膚細胞の成長を助けます。
・ブラックペッパー
消化器の働きを助けます。局所的に血液の流れを促し、温めます。
・フランキンセンス
皮膚や粘膜の炎症に役立ちます。新しい細胞の成長を促します。神聖な気持ちにさせます。
・ペパーミント
呼吸器と消化器のトラブルに役立ちます。冷却作用と血管収縮作用、殺菌消毒作用があります。
・ベルガモット
心を明るくさせて、高揚させます。消毒作用と傷を治す作用があります。
・ベンゾイン
血液循環を促進します。傷を治す力を持ち、抗炎症作用もあります。
・ミルラ
皮膚を強力に保護します。粘液を乾燥させます。殺菌消毒作用、殺真菌作用、消炎作用があります。
・メリッサ
ストレスを和らげます。抗アレルギー作用があります。強心作用と鎮静作用があります。
・ユーカリグロブルス
抗カタル作用があり、花粉症や風邪に役立ちます。鎮痛作用、殺菌消毒作用、消炎作用があります。
・ラベンダー
もっとも用途の広いアロマオイルです。リラックス効果が全身のバランスを整えます。
・レモン
血液をサラサラにします。消化器に働く、清々しい香りです。
・レモングラス
筋肉痛に役立ちます。鎮痛作用があり、体を強くします。
・ローズ
婦人科系に役立ちます。循環器や消化器にも働く香りです。肌の弾力も増します
・ローズウッド
気持ちを安定させます。刺激が少ないアロマオイルで、スキンケアにも役立ちます。
・ローズマリーシネオール
脳を活性化します。呼吸器や消化器など多くの働きを持ちます。
組み合わせをイメージしよう
気になるアロマオイルをピックアップしたところで、今度はアロマオイル同士の相性を見てみましょう。
香りのグループと香りの相性
アロマオイルの香りは7つの系統に分けることができます。
・柑橘系の香り
スイートオレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、メリッサ、レモン、レモングラスなど
・ハーブ系の香り
カモミール・ジャーマン、クラリセージ、ペパーミント、ローズマリーシネオールなど
・森林系の香り
サイプレス、シダーウッド、ジュニパー、ティーツリー、ユーカリグロブルス、ローズウッドなど
・スパイス系の香り
カルダモン、クローブ、コリアンダー、ブラックペッパーなど
・樹脂系の香り
フランキンセンス、ベンゾイン、ミルラなど
・エキゾチック系の香り
イランイラン、サンダルウッド、パチュリーなど
・フローラル系の香り
カモミール・ローマン、ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、ラベンダー、ローズなど
これらの同じ系統に属するアロマオイル同士は、香りが似ているので安心してブレンドできます。
香りのノート
アロマオイルの香り立ちについても少し考えてみます。香油や練り香などを作るときには、ノートも大切になります。香りのノートとは、アロマオイルが揮発する速さや持続時間を表すものです。基本的にはトップ、ミドル、ベースの3種類で表します。
・トップノート
軽くて爽やかな香りです。揮発が速く、ブレンドしたときに最初に感じる香りで、持続時間は2~3時間です。オレンジやティーツリー、ペパーミント、ユーカリ、レモングラスなど主に柑橘類や葉などから採れるアロマオイルです。
・ミドルノート
揮発の速度は、トップとベースの中間で、持続時間は3~4時間です。ブレンドしたときに、強い印象を残します。カモミール、ゼラニウム、メリッサ、ローズマリー、ローズウッドなど主に花や葉から採れるアロマオイルです。
・ベースノート
香り立ちは遅く、じわじわと香る重たい香りです。ブレンド後も長く残る香りで、持続時間は5~6時間、時には2~3日香ることもあります。サンダルウッドやシダーウッド、パチュリー、ベンゾイン、ミルラなどの木や根、樹液から採れるアロマオイルです。
このように、アロマオイルにはそれぞれ香りの広がり方や残り方にも違いがありますので、それを考えてブレンドすると香りの変化が楽しめます。基本的にベースノートのアロマオイルは少なめにブレンドすると良いでしょう。
自分の感覚で楽しもう!
こちらでご紹介したアロマオイルのブレンドのヒントは一例にすぎません。アロマオイルの相性を調べるのはとても参考になりますが、香りの感じ方は人それぞれです。ご自分の感覚を信じてみましょう。ブレンドしてみたいアロマオイルをムエットに付けて、一緒に匂ってみましょう。完成の香りがイメージできます。ご自分が好きと感じれば、そのブレンドでいいのです。
アロマセラピーでは、「いい香り」と感じる香りが役立つといわれます。しかし、それとは別に効能だけを重視してブレンドしていくという方法もあります。この場合、香りは二の次ということになりますが、アロマオイルはそういう使い方もできるものです。
最初から多くの種類のアロマオイルをブレンドするのは簡単ではありません。慣れるまでは2~3種類のブレンドが簡単です。また、アロマオイルの扱いには注意するべきこともあります。必ず禁忌や濃度などの確認をして、安全にお使いください。
一流の経営者は外見も内面も美しい! http://beaucy.jp/