スタートアップの資金調達・ビジネスマッチングサイト

実はとってもヘルシーな泡盛。酒造見学してお気に入りをみつけよう

沖縄のお酒といえば、もちろん“泡盛”ですよね。独特の香りとアルコール度数が高いというイメージですが、実は、アルコール飲料の中でもかなりヘルシーなお酒なんです。

その秘密は、蒸留酒であること。糖質やプリン体が含まれておらず、二日酔いもしにくいといわれています。

沖縄県内で泡盛をつくる酒造所は離島を含め47箇所。今回は、泡盛の魅力について学べ、自慢の泡盛の試飲もさせてもらえる5つの泡盛酒造所をご紹介します。

ぜひ、泡盛酒造所巡りをして、お気に入りの泡盛をみつけてくださいね。

沖縄の観光情報・おすすめスポットはOkivel http://okivel.com/

泡盛とは

沖縄伝統のお酒「泡盛」。600年もの歴史がある日本最古の蒸留酒です。特徴は、タイ米から作られること。粘り気のある日本米に比べ、粘り気が少ないタイ米は、米麹を作りやすいという利点があります。また、泡盛独特の風味もこのタイ米によって生まれます。

もうひとつの特徴は「黒麹」。一般的な焼酎は「白麹」を使いますが、泡盛は腐敗に強い「黒麹」を使います。仕込み方もシンプルで、1回だけの「全麹仕込み」。これも泡盛独特のものなんだそう。

泡盛がヘルシーな理由

個性的なお酒である「泡盛」は、ヘルシーなことでも知られています。ビールや日本酒、ワインなどの醸造酒には、ブドウ糖に代表される糖質が含まれていますが、蒸留酒である泡盛には、糖質、タンパク質、さらに、プリン体も含まれていません。

日本酒とカロリーを比べてみると、30度の泡盛を水で1:1で割って飲む場合、アルコール度数15%となり、100mlあたりのカロリーは約59Kcal。一方、日本酒は平均15~16度で100mlあたり100~110calです。度数が高い泡盛ですが、水割りにして日本酒と同じ度数にして飲めば低カロリーになります。

また、泡盛は、血液をサラサラにする効果があり、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる“血栓症”を予防する働きがあることが、倉敷芸術大学の須見洋行博士の研究によって実証されていて、その効果はワインの1.5倍、お酒を飲まない人の2.4倍なんだそう。

泡盛のヘルシーな理由を知って、飲んでみたくなった方、いますよね!ではここで、離島を含め沖縄県内にある47の泡盛酒造所の中で、酒蔵見学をしているおすすめの5つの酒造所をご紹介しましょう。

見学ができる酒蔵

那覇市の咲元酒造

1902年(明治35年)創業。咲元酒造のあるのは、首里城の北側に位置する那覇市首里鳥堀町。この場所は、琉球王朝時代、王府の命により泡盛造りを許可された“首里三箇”のひとつ。

咲元酒造はこの由緒ある土地で、100年以上も蔵を構える老舗酒造。戦時中、沖縄戦で壊滅した工場の焼け跡から少量の黒麹菌が奇跡的に採取でき、現在まで、由緒ある泡盛造りが続けられています。

咲元酒造の人気泡盛は「咲元 40度」。飲みやすく味わい深さが魅力の老舗の一杯です。酒蔵見学の所要時間は約20分。試飲コーナーもあります。受付時間は9:30~正午、13:00~16:30。日曜・祝祭日定休。事前予約が必要。問い合わせは、0120-78-3910まで。

「咲元酒造」
【住所】沖縄県那覇市首里鳥堀町1-25

金武町の崎山酒造廠

1905年(明治38年)創業。こだわりの仕込み水は、恩納岳の天然水。この水は、沖縄では珍しい軟水である上、水の分子が小さいため、泡盛のおいしさを引き出してくるんだそう。

沖縄でも珍しい軟水で仕込まれた崎山酒造廠の泡盛の銘柄は「松藤」。その中の「松藤プレミアムブレンド30度」は、2016年春季全国酒類コンクール泡盛部門で最高賞となる第一位特賞を受賞した自慢の泡盛。3年熟成の古酒を60%ブレンドした泡盛で、奥深いコクと芳醇さを感じ、新酒のみの泡盛とはひと味違うおいしさがあります。

酒蔵見学では、琉球王朝時代の泡盛造りを受け継ぐ泡盛蔵の内部を案内してもらえます。見学後の試飲では、2014年に日本一に輝いた「松藤」の古酒(クース)や蔵限定原酒などを飲み比べすることができます。また、気に入った泡盛があれば、蔵元特価で購入することも可能。見学の所要時間は約30分。受付時間は9:00~17:00。

「崎山酒造廠」
【住所】沖縄県国頭郡金武町字伊芸751

うるま市の神村酒造

1882年(明治15年)創業。3年以上“甕=カメ”で寝かせた泡盛「古酒(クース)」で有名な酒造所です。古酒「暖流30度」は、2016年春季全国酒類コンクールで最高賞にあたる第1位特賞を受賞した逸品。バーボン作りで一度利用したオーク樽をあえて使用し、その樽で3年かけて熟成した古酒で、甘い香りとバランスのとれた味わいが魅力です。

酒蔵見学は、ガラス越しではなく、泡盛の発酵したフレッシュな香りに包まれた蔵の中に実際に入り、麹の発酵工程などを見学できます。使用している原料米に触れたり、タイミングがよければ、出来立ての泡盛を見ることができます。

驚くのは、蔵の中でクラシック音楽が静かに流れていること。なんでも、音によって泡盛の味わいが変化するんだそう。

もちろん見学後は、試飲コーナーもあります。見学の所要時間は約40分(酒造所案内約20分・試飲20分)。 事前にメールもしくは電話にて予約。受付時間は10:00~16:00。日曜定休。問い合わせは098-964-7628まで。

「神村酒造」
【住所】沖縄県うるま市石川嘉手苅570

久米島の米島酒造

1948年(昭和23年)創業。祖父・父・息子の三代に渡り、家族だけで酒造りを守っている小さな酒蔵です。

久米島蛍が生息する清らかな白瀬走川の良質な水を利用し、手づくりにこだわり、丹精込めて作られています。商品は、ミルキーな香りが立ち、口に含むと干しぶどうやクルミのような香りが広がっていく「久米島」、干し柿のようなほんのり甘い香りで口当たりの柔らかい「美ら蛍」など。

泡盛の収益の一部は、久米島の海中清掃、サンゴの保護、オニヒトデ駆除など活動の支援にあてられるなど、地元愛に溢れている酒蔵です。

酒蔵見学は、毎週月~土曜日に可能。心のこもった小さな酒蔵ならではの案内が人気。受付時間は14:00~17:00。事前予約が必要。問い合わせは、098-985-2326まで。

「米島酒造」
【住所】沖縄県島尻郡久米島町字大田499

宮古島の多良川

1948年(昭和23年)創業。仕込み水には、酒造所の地下を流れる上比根杜の麓からの伏流水「多良川(タラガー)」を使用。珊瑚礁が隆起してできた宮古島は、浸透性の高い琉球石灰岩でできているため、雨水は自然に濾過されミネラルを多く含んだ硬水となります。この水こそが、「多良川」の泡盛の真髄です。

多良川の最高峰の泡盛は、長期熟成された古酒「久遠」。インターナショナル・スピリッツ・コンペティションで金賞受賞、モンドセレクションで最高金賞を連続受賞した世界に認められた名酒。

酒蔵見学は、泡盛製造工場の見学のほか、洞窟貯蔵庫の見学もできます。洞窟貯蔵庫は、多良川蔵元から南へ150m、神聖な場所として崇められている“上比屋(ウイピャー)森”のそばにあり、外からではわからない秘密基地のような場所。

洞窟内には、2,000本以上のの泡盛がズラリと並んでいて圧倒されます。

試飲コーナーでは、ここでしか買えない43度の古酒「蔵」や多良川の泡盛の真髄、仕込みに使う天然水の試飲もできます。

見学の所要時間は30分~40分。受付時間は10:00~17:00。日曜定休。問い合わせは0980-77-4108まで。

「株式会社多良川」
【住所】沖縄県宮古島市城辺字砂川85

泡盛のおいしい飲み方

泡盛は食中酒として、沖縄料理だけでなく、和洋中どんな料理にもぴったりです。泡盛のスタンダードな飲み方は水割り。アルコール度数30度なら、水:泡盛=7:3、度数25なら、水:泡盛=6:4で割ると、アルコール度数が12~15度ほどになってまろやかな味わいになります。

泡盛カクテルでおすすめは、泡盛モヒート。泡盛45mlに対して、ミントの葉約10枚 レモン果汁20ml、ガムシロップ小さじ2杯、炭酸水はお好みで。すっきりした味わいとミントのグリーンがきいた爽やかな見た目が魅力のカクテルです。

泡盛には初心者向きのものもあるので、ぜひ、沖縄旅行の思い出に一度お試しあれ。

沖縄の観光情報・おすすめスポットはOkivel http://okivel.com/

関連記事

公式Facebookページ

公式Xアカウント