ヨガ併用で片頭痛が緩和

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インド・All India Institute of Medical SciencesのRohit Bhatia氏らは、片頭痛患者を対象に、従来の薬物療法にヨガを追加する併用療法の有用性を前向きランダム化比較試験CONTAINで検討。その結果、ヨガ併用が有効であることを確認したと、Neurology(2020年5月6日オンライン版)に発表した。

薬が有効な患者は約半数

片頭痛は最も一般的な頭痛の1つ。治療は薬物療法が中心となるが、薬で痛みが緩和する割合は半数ほどである。ヨガはマットさえあれば手軽に実践でき、薬物療法のみより有効かもしれない。そこでBhatia氏らは今回、片頭痛治療の併用療法として薬物療法へのヨガ追加の有効性を検討するため、CONTAIN試験を実施した。

CONTAIN試験は、インド・ニューデリーの単施設で前向きオープンラベル評価者盲検(PROBE)法により行われた。1カ月当たり4~14回の頭痛があり、2017年4月~18年8月に片頭痛と診断された18~50歳の患者160例を登録。薬剤療法単独群と薬剤療法にヨガを追加する併用群に1:1でランダムに割り付けた。

ヨガ併用を3カ月間継続

ヨガ併用群では、呼吸法、瞑想、ポーズを含む1時間のヨガを実践した。初めの1カ月間はヨガインストラクターによる週3日の指導を受け、その後の2カ月間は自宅で週5日行った。 両群とも薬物療法に加え、十分な睡眠、定期的な食事、運動など、片頭痛の緩和に有効とされる生活習慣の改善に関するカウンセリングを受けた。

主要評価項目は、頭痛頻度、痛みの強度、頭痛インパクトテスト(HIT-6)スコアの変化とした。副次評価項目は、片頭痛障害評価(MIDAS)スコア、服用した錠剤数の変化とした。

解析対象は、試験を完了した114例。登録時の平均頭痛頻度は、単独群に比べてヨガ併用群で高かったが、その他の項目は両群で同等だった。

ヨガ併用群で頭痛が有意に改善

解析の結果、単独群と比べてヨガ併用群では、頭痛頻度が有意に低下した〔Δ(群間差)3.53、95%CI 2.52~4.54、P<0.0001)。痛みの強度(同1.31、0.60~2.01、P=0.0004)、HIT-6スコア(同8.0、4.78~11.22、P<0.0001)も有意に改善した。さらに、MIDASスコア(同7.85、4.98~10.97、P<0.0001)、服用錠剤数(同2.28、1.06~3.51、P<0.0003)にも有意な改善が見られた。

Bhatia氏は、今回の研究の限界として「頭痛の評価は患者自身の申告であり、一貫性に欠ける可能性がある」と指摘。その一方で、ヨガ併用の有用性について「痛みの緩和だけでなく、治療費の削減にもつながる。片頭痛治療薬には高価なものもあるが、治療費が経済的負担となる患者にとって朗報だろう」と評価した。さらに、「ヨガの長期的な有用性を検証するには、さらなる研究の集積が必要である」との考えを示した。

(比企野綾子)


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