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思い出そう昨夏の猛暑を、今年も熱中症に要注意

まためぐり来る暑熱の季節―。7月4日現在、気象庁が梅雨明けを発表したのは沖縄のみだが、梅雨明けとともに一気に懸念が高まるのが熱中症だ。思い返してほしい昨年(2018年)の夏を。6~9月の全国の熱中症による救急搬送者数は過去最多の9万2,710人に上り、日本救急医学会は7月に「熱中症予防に関する緊急提言」を発出している。今年は去年ほどの猛暑にならないから大丈夫? 高をくくっている向きは、思わぬしっぺ返しを食らいかねないかも。

暑さ指数「WBGT」をチェックしよう

気象庁が今年6月25日に発表した3カ月予報によると、7~9月の平均気温は沖縄を除き「ほぼ平年並み」の見通しだ。しかし、熱中症のリスクは気温だけで決まるわけではない。

WBGTという指標がある。「暑さ指数」とも呼ばれ、熱中症を予防するために提案されたものだ。気温と同じく「℃」で表示されるが、気温だけでなく、湿度、風速、輻射(放射)熱を考慮して総合的に評価する。この値が28℃を超えると熱中症の発生が急激に増えることが分かっている。

環境省の「熱中症予防情報サイト」では、トップページでこのWBGTの現在の値と2日後までの予測値を紹介している。全国各地の値がきめ細かく示されており、「住宅地」「体育館」「子供」などの条件設定を行うことが可能だ。行楽に出かけたり、運動をしたりするときなどはWBGTをチェックし、28℃に近づいていないかどうか確認したらよいだろう。

5月の熱中症搬送者は昨年より多い

今年も熱中症をあなどってはいけない事実がある。消防庁によると、5月の全国における熱中症による救急搬送者は4,448人で、昨年5月に比べ2,021人多いのだ。

熱中症の予防対策については、多くの機関が指針を発表しているが、ここでは日本救急医学会が昨年発出した「熱中症予防に関する緊急提言」から「4つの提言」を紹介しよう。ここでも暑さ指数「WBGT」のチェックが第一に取り上げられている。

①暑さ指数を意識した生活を心がけ、運動や作業中止の適切な判断を!

②水分をこまめに取ること。おかしいなと思ったらすぐ涼しい場所に誘導を!

③適切な重症度判断と応急処置を。見守りつつ改善がなければすぐ医療機関へ!

④周囲にいるもの同士が、お互いに注意をし合う!

(あなたの健康百科編集部)


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