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夕食後すぐに寝ると、発がんリスクが高まる

夕食を取るタイミングが、発がんリスクに影響を与えるという少し意外な研究成績が報告された。スペインの研究グループは、早めに夕食を取る、または、夕食から就寝まで2時間以上空けることが、乳がんと前立腺がんの発症リスク低下に関連すると、Int J Cancerで発表した。

夕食から就寝まで2時間以上空けると、発がんリスクが20%低下

これまでがんと食事の関係についての研究では、肉や野菜など「何を食べるか」に焦点が当てられることが多く、「いつ食べるか」ということはあまり注目されてこなかった。

そこで、今回発表された研究は、食事を取るタイミングが発がんリスクにどう影響するかを見ることを目的とし、2008~13年にスペインで実施された。前立腺がん患者621人、乳がん患者1,205人、対照として男性872人、女性1,321人を対象に、食事を取るタイミング、睡眠習慣、クロノタイプ(朝型・夜型)、食習慣などが調べられた。

その結果、夕食後2時間以上経過して就寝する人は、夕食後すぐに就寝する人に比べ、乳がんと前立腺がんいずれの発がんリスクも20%低かった。また、午後9時までに夕食を取った人と、午後10時以降に取った人とを比べても同様の結果となった。

以上より、1日の最後の食事と、就寝までの時間が長いほど、発がんリスクが下がる可能性が示された。がんを予防するためには、「何を食べるか」だけでなく、「いつ食べるか」にも注意し、寝る直前に食事を取ることはなるべく控えるべきかもしれない。

(あなたの健康百科編集部)

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