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歩行スピードアップで入院リスク減

ダイエットや生活習慣病の予防になるとして、若者から高齢者まで多くの人々がウオーキングに励んでいる姿が見られる。このほど、高血圧で心臓病を抱える人のうち、歩行スピードが速いほど入院するリスクが減少するとの研究結果を、イタリア・フェラーラ大学のグループが医学誌European Journal of Preventive Crdiology(4月19日オンライン版)で報告した。

時速2.5kmアップで平均14日減

研究グループは、高血圧の患者1,078人について、時速2.6kmで歩く359人の「低速グループ」、時速3.9kmで歩く362人の「中速グループ」、時速5.1kmで歩く357人の「高速グループ」の3グループに分け、3年間にわたってそれぞれの入院者数と入院期間を調査した。1,078人のうち、85%の患者に狭心症などの冠動脈疾患があり、15%の患者は心臓弁膜症を抱えていた。

調査を行った3年間で少なくとも1回入院したのは、「低速グループ」では51%にあたる182人で、「中速グループ」では44%にあたる160人、「高速グループ」では31%にあたる110人と、歩行スピードが上がるにつれて減少していた。それぞれの患者の入院期間も、順番に23日、14日、9日と、歩行スピード上昇に伴って短くなっていた。

研究を行ったフェラーラ大学のCarlotta Merlo氏は、「研究の結果、歩行スピードが速ければ速いほど入院のリスクは低下し、その期間も短くなることが分かった。ウオーキングは大人にとって最もポピュラーな運動であり、特別なトレーニングを必要とせず、どこででも行うことができる。ウオーキングのペースを上げれば、健康上の利益が増大するということを、私たちの研究は示している」と述べた。

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