線維筋痛症の症状改善に太極拳が有効

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米国のグループは、線維筋痛症患者を対象に行った研究の結果、太極拳の線維筋痛症に対する効果は有酸素運動と同等または上回ると、医学専門誌BMJ(2018; 360: k851)に発表した。

心と体に働きかける治療の選択肢

線維筋痛症は全身、または体の広範囲あるいは一部だけが痛む原因不明の慢性疾患。全世界の成人の2~4%が罹患しているとされる。こわばり感、倦怠感、疲労感、睡眠障害、抑うつなどを伴う事もある。重症化すると自力での生活は困難になるため、重症化する前に早めに受診して対策を講じる必要がある。現在のところ特効薬はなく、ウオーキングや水泳などの有酸素運動を含めた多面的なアプローチが推薦されている。

研究グループは、線維筋痛症に対する有酸素運動と太極拳の有効性を検討するランダム化比較試験を実施した。対象は成人患者226例で、有酸素運動群(75例、週2回×24週)と太極拳4群(151例、週1回または週2回×12週または24週)のいずれかに割り付けた。主要評価項目は、線維筋痛症を痛みの強さ、身体機能、疲労感、抑うつ、不安感などを多面的に評価する自記式質問票Revised Fibromyalgia Impact Questionnaire(FIQR)スコアの24週時点の変化とした。

その結果、FIQRスコアは5群全てで改善したが、全太極拳群の改善度は有酸素運動群に比べて有意に大きかった(群間差5.5ポイント、P=0.03)。また、全太極拳群では患者の包括的重症度評価、不安、自己効力感などの有意な改善も認められた。

研究グループは「心と体に働きかける太極拳の線維筋痛症に対する効果は、有酸素運動と同等または上回った。線維筋痛症に対する多面的なアプローチの中で、太極拳を治療の選択肢の1つとしても良いかもしれない」と述べている。


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