コーヒーは害?それとも益?

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コーヒーには抗酸化作用や抗炎症作用など、健康にプラスに働く作用がある。しかし飲み過ぎた場合、不眠や心拍数の増加、血圧の上昇などの負の作用をもたらす。では1日何杯ならコーヒーがプラスに働くのか。その研究結果が英国医師会雑誌(BMJ 2017; 359: j5024)に掲載された。

1日3杯で死亡リスクが明らかに低下

 報告したのは英・University of SouthamptonのRobin Poole氏ら。これまでのコーヒーと健康との関連を検討した研究を集めて解析(メタ解析)し、そこから結論を導き出した論文218報を集め、それをさらに解析するアンブレラ・レビュー(umbrella review)という方法が用いられた。

 例えば、コーヒーを1日3杯飲む人たちでは、飲まない人たちに比べて死因を問わない全ての死亡を引き起こすリスクが17%明らかに低下することが分かった。また、脳卒中や心臓病に限定した死亡リスクは19%、心血管疾患のリスクは15%、それぞれ明らかに低下した。

 さらにコーヒーを多く飲む人たちでは、そうでない人たちに比べて前立腺がん、子宮体がん、肝がんなどの著明な低下が見られ、がん全体では18%明らかに低下した。

妊婦では多い摂取量がリスクに

 その一方で、コーヒーを飲む量が多い妊婦では、少ないまたは飲まない妊婦に比べて児が低体重で出生するリスクが1.31倍、流産リスクは1.46倍高かった。

 さらにコーヒーを1日1杯分余分に飲む女性では、余分に飲まない女性に比べて骨折リスクが1.05倍高かったという。

 今回の結果を踏まえ、Poole氏らは「妊婦や骨折リスクのある女性を除き、1日3〜4杯程度のコーヒーが健康に与えるメリットは、デメリットを上回る可能性が高い」と結論した。ただし、コーヒーが健康に良いことの因果関係を明らかにするためには、コーヒーを飲む人と飲まない人に分けて、健康への影響を見る研究を積み重ねていく必要があるとしている。

 また、この研究が掲載された同じ号にコメントを発表した米・ Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health教授のEliseo Guallar氏は「医師は患者に疾病予防のためにコーヒーを勧めるべきではない」と釘を刺している。

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