「花粉症のくしゃみはコロナリスク」8割超

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花粉症の主症状であるくしゃみ。今年(2021年)はそのくしゃみに対する一般市民の目が厳しさを増しているようだ。ノバルティスファーマは1月22日、同社が実施した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下におけるくしゃみに対する意識・実態調査の結果を発表した。首都圏在住の20~40歳代の男女600人を対象に実施した調査では、84%が「花粉症によるくしゃみが感染リスクになる」と回答。専門医もその可能性を是認している。

「マスクしていても、くしゃみ気になる」が7割

調査は2020年12月11~13日に実施された。回答者のうち、56.5%が花粉症を自覚しており、くしゃみの回数が「1日に11回以上」(『鼻アレルギー診療ガイドライン』で「重症」と定義される回数)とした割合は49.8%に上った。

COVID-19流行後のくしゃみに対する意識に関する設問では、「人のくしゃみが気になる度合が増した」との回答が80.3%に達した。

気になる場面別の割合では、「電車の同じ車両内」が89.5%、「飲食店内」が87.7%、「職場のデスク」が80.0%となった一方、「家庭内」は61.2%にとどまっていた。

また、くしゃみをする人がマスクを着用していても「変わらず気になる」とした回答者は8.7%、「少し安心するがやはり気になる」は62.3%で、合わせて約7割を占めた。

なお、自身がくしゃみをした際、「周囲の目が気になる度合が増した」との回答は88.4%だった。

さらに、回答者の83.8%が、花粉症によるくしゃみが「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染リスクになる」と答えた。

一方、花粉症を自覚している回答者のうち、「病院で花粉症の治療を受ける」としたのは24.2%、「前年より花粉症の治療に力を入れたい」は23.9%にとどまった。

眼の痒みもリスクになるとの認識を

調査結果を受け、花粉症診療に詳しい日本医科大学大学院頭頸部感覚器科学分野教授の大久保公裕氏は「今シーズン、花粉症患者は例年と違った意識を持って症状に向き合うべきである」と指摘。特に問題となるのは、SARS-CoV-2に感染しているものの症状が出ていない場合であるといい、「花粉症によるくしゃみが飛躍的にSARS-CoV-2の拡散リスクを高めてしまう恐れがある」と述べた。

加えて、同氏は「花粉症が引き起こす痒みのために眼に触れる回数が増えれば、SARS-CoV-2の接触感染リスクが高まることも強く認識しなければならない」と強調。「今年の花粉飛散シーズンにおいては、重症度に応じた適切な治療法を選択し、確実に症状を抑制する必要がある」と訴えている。

(陶山慎晃)

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