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働き方改革の基本のキ(後編)

camera_alt (写真=chatiyanon/Shutterstock.com)

毎日どんどん新しい情報が出てくる「働き方改革」。そもそも、「働き方改革」とは何なのか、説明できますか?今回は、同一労働同一賃金、そして実際の企業ですでに実施されている働き方改革の具体的な取り組みを見ていきましょう。

「同一労働同一賃金」に関する政府からのメッセージ

同一労働同一賃金は、正規か非正規かという雇用形態の違いにかかわらず、同じ仕事に対して同じ賃金を支払いましょう、という考え方です。そのためには、企業はどんな仕事がいくらの賃金に相当するのかを決めなければなりません。つまり、職務や能力を明確化し、それを公正に評価し、その評価結果に則った賃金制度を持つことが求められています。また、賃金だけでなく、福利厚生やキャリア形成も含めた取り組みが必要であるとしています。非正規労働者にとって、能力・スキルの開発は処遇改善にもつながるので、重要であるといえるのです。この内容については、2016年12月に厚生労働省がガイドライン案を公表しました。(同一労働同一賃金ガイドライン案

企業の取り組み① 吉野家グループ

飲食チェーンを展開する吉野家グループ。非正規雇用のキャスト社員を中心に店舗運営をしており、以前はキャスト社員のままで店長業務の8割を担うキャスト店長が多くいました。キャスト店長には優秀な人材が多く、そのような人材を長期的に確保していくために、エリア社員への転換制度を開始しました。(エリア社員は平成19年に導入。通勤時間が1.5時間程度のエリアに限定する正社員を指す)優秀なエリア店長が正社員に転換する機会を広げるだけでなく、正社員との同一労働・同一賃金の実現を図ることも狙いとされていました。

また、キャスト社員が入社時から段階的にスキルを身につけるために、ランクごとに求めるスキルを明文化したCRS(キャスト・ランクアップ・システム)があります。ランクは9つに分類されています。店長はそのランク表を参考にして、本人との話し合いも行ってキャスト社員個別の教育計画を立てていきます。キャスト社員には個別の目標が記載されたシートが配布され、CRSによって明確な評価基準があるので、キャスト社員はどうすれば次のランクに進めるのかも把握でき、スキルアップに向けて行動することができるのです。

キャスト社員は、毎月配布された目標シートに沿って自己評価を行い、店長との面談を行います。その後、店長は目標の達成状況を判断し、達成度に応じてランクの昇格を決定して、次の教育指導方針を決定します。ランクと時給が連動していて、CRSのすべての単位を取得すると時給額が最大150円プラスになります。時給が上がるのはスキルが上がったことの証であり、その分店舗の生産性が高まっていることになります。なので、同社では積極的に時給を上げていきたいと考えているのです。

企業の取り組み② アステラス製薬

アステラス製薬は、時間ではなく成果で評価する人事評価制度を採用しています。職務給制度を導入し、Pay for Job, Pay for Performanceの考えのもと、評価は時間ではなく役割と成果で計るように厳格化し、社員の意識改善に取り組んでいます。また、裁量労働制の導入により、長い時間働いているという時間による評価は見られなくなり、目標管理制度をより活かす形で運用できるようになっているとのことです。

企業の事例の参考サイト集

①働き方・休み方改善ポータルサイト>事例検索 (厚生労働省)
http://work-holiday.mhlw.go.jp/case/

②多様な人材活用で輝く企業応援サイト>事例紹介 (厚生労働省)
http://tayou-jinkatsu.mhlw.go.jp/cases/index.php

③新・ダイバーシティ経営企業100選>これまでの表彰企業 (経済産業省)
http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/kigyo100sen/practice/index.html

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南青山リーダーズ株式会社 編集部

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