【シンガポール】独ボッシュ、新興企業支援に技術革新拠点[車両](2021/07/29)
ドイツの自動車部品大手ボッシュは28日、シンガポールにイノベーション(技術革新)拠点「グロー・イノベーションハブ」を開所した。東南アジアのスタートアップとの協業や支援を通じ、事業領域を拡大するのが狙い。2023年までに少なくとも5社の新興企業を生み出すのが目標だ。
ボッシュの起業家支援事業部門「グロー」の地域統括拠点として、イノベーションハブを立ち上げた。シンガポール経済開発庁(EDB)のベンチャー事業設立部門EDBニューベンチャーズと提携して活動する。
ボッシュによると、スタートアップ界隈が活況で、政府の支援策も充実していることから、シンガポールでのイノベーションハブ設置を決めた。同様のハブは世界に8カ所あるという。
ボッシュは同日、グローから新興企業アクアイージーが経営分離したと発表した。アクアイージーは水産養殖業向けの管理ソリューションを手掛けている。さまざまなデータを人工知能(AI)で解析することで、エビの養殖などの生産性の向上や、リスク、コストの削減などを支援する。
ボッシュとEDBニューベンチャーズは今回、共同でアクアイージーに出資。今後も同様に、グローを通じて新興企業の立ち上げを支援していく方針だ。