【ベトナム】工場隔離で集団感染、南部ベニヤ板メーカー[製造](2021/07/29)
ベトナム南部ビンズオン省のベニヤ板メーカー、ロンベト木製技術(英語名・Long Viet Wooden Technology)の工場で、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した。安全対策の指示に基づき、工場内に滞在していた従業員約300人のうち8割以上が感染した。27日付VNエクスプレスが伝えた。
南部の感染拡大に伴い、近隣省市との通勤が困難となったことで、同社の従業員は今月10日から工場の敷地内にとどまっていた。生産能力は4割減らし、ほかの従業員500人を一時解雇して存続を図っていた。
従業員は工場滞在を開始する前に新型コロナ検査を受け、全員が陰性だったが、このほど248人への感染が確認された。
ベトナムでは、労働者が住宅街と往来することで工場への感染リスクが生じているとして、労働者の「労・食・住」を1カ所に集約させるなど「工場隔離」が各地で取り入れられ、製造業者の操業継続の条件となっている。
ビンズオン省は国内有数の工業地域で、25日時点で3,700社の従業員合わせて39万人が工場内または工場近隣で集団生活を送っている。