【シンガポール】公共部門のCO2削減計画、5年前倒しに[経済](2021/07/14)
シンガポール政府は、公共部門の二酸化炭素(CO2)排出削減・省エネルギー計画に関する新たな目標を設定した。排出量の削減開始時期を国家全体の計画より5年前倒しすることが柱となっている。
グレース・フー持続可能性・環境相によると、新たな目標は「グリーン政府SG(GreenGov.SG)」と命名する計画に盛り込んだ。政府が2月に発表した持続的な環境維持を目指す計画「シンガポール・グリーンプラン2030」の一環となる。
シンガポール・グリーンプラン2030では、国内全体のCO2排出量を2030年にピークとし、その後は減らしていくことになっている。公共部門は25年からの削減を目指す。
目標の実現に向け、公共部門のエネルギー、水の消費量を30年までに18~20年の平均と比べて1割削減する。廃棄物の量も30年までに22年の水準から3割減らす。
全ての公共施設には、太陽光発電パネルを設置。30年までに発電容量を1.5ギガワットに引き上げる。
40年から車両のCO2排出量をゼロとする計画では、公共部門が運用する車両については35年までに達成することを目指す。23年からは、排出ゼロの新車しか導入しない。