【インドネシア】医療用酸素、一時は575トン不足=産業省[社会](2021/07/13)
インドネシア産業省は10日、国内の酸素メーカーの供給能力を需要が上回り、6日時点では1日当たり575トンの医療用酸素が不足していたと明らかにした。ただし、複数の民間企業などから酸素濃縮装置などの支援物資が届いており、その後は日量922トンを追加で確保したとしている。
産業省にNNAが確認したところによると、6日時点の酸素需要量は1日当たり2,333トン。供給能力はこれに対し1,758トンだった。
産業省は10日、地元企業2社から合わせて600台の酸素濃縮装置の寄贈を受けたと発表。この他にもジョクジャカルタ特別州で操業する地場企業が酸素濃縮装置の開発を進めていると明らかにした。
一方、保健省は12日、シンガポール系電子商取引サイト「ショッピー」運営会社の親会社シーグループが、インドネシアに酸素ボンベ1,000本と新型コロナワクチン100万回分を提供したと発表した。10日に首都ジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港に到着しており、酸素ボンベは、中ジャワ州とジョクジャカルタをはじめとするジャワ島内の各地やバリ島に供給される。