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【台湾】TSMCと鴻海、ワクチン購入で契約[社会](2021/07/13)

ファウンドリー(半導体の受託製造)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)とEMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業は12日、ドイツのバイオ企業、ビオンテックの新型コロナウイルスワクチンの購入契約を結んだと発表した。それぞれ500万回分を台湾衛生福利部(衛生省)に寄付する。早ければ9月末以降、台湾に順次届くという。中央通信社が伝えた。

台湾行政院(内閣)は先月18日、TSMCと鴻海がビオンテックのワクチンを調達することに同意していた。総統府によると、蔡英文総統は関係者の努力に感謝を示し、今後の手続きなどが順調に進むことを期待していると述べた。蔡英文総統は、過去にワクチン調達で中国の介入を受けたことを明らかにしている。

TSMCなどによると、ワクチンの寄付は「メーカーによる製造と包装、台湾への直送」を原則に行われる。鴻海創業者の郭台銘氏は「さまざまな障害があったが、購入を報告することができてほっとしている」とコメントした。

一方、11日には、中華圏で代理販売権を持つ中国製薬大手、上海復星医薬(集団)がTSMCと鴻海などにワクチン計1,000万回分を販売することで合意したと発表していた。

中央通信社によると、台湾にはこれまでに英アストラゼネカ製と米モデルナ製のワクチン計約700万回分が届いている。

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