【韓国】現代自、カナダ企業と水素技術開発へ[車両](2021/07/12)
韓国の現代自動車とその傘下の起亜は10日、カナダの水電解システム企業ネクストハイドロジェンと、「グリーン水素の生産に向けた水電解システムの共同開発と事業化」に関する覚書を締結した。
グリーン水素とは、再生可能エネルギーによる電力で水を電気分解して作られる水素を指す。水素の生産プロセスで二酸化炭素(CO2)を排出しないメリットがあるが、高コストが難点となっている。
両社は協力して高性能・高効率の水電解システムの開発を目指す。高電流密度で運転できる装置(スタック)を開発し、水素を大量に安定生産するのが目標だ。スタックの効率が高いほど、生産コストも低減する。
現代自と起亜は今後、スタック内部の電極や集電体などの開発やスタックの性能評価を担う。ネクストハイドロジェンはスタックの設計と製作を担当する。来年までにスタックの開発を終え、実証評価を行う計画だ。