【ベトナム】ビンファスト、欧米5カ国に支社を開設[車両](2021/07/13)
ベトナムのコングロマリット(複合企業)ベトナム投資グループ(ビングループ)傘下の国産車メーカー、ビンファストは12日、米国、カナダ、フランス、ドイツ、オランダの欧米5カ国に支社を開設したと発表した。同社は来年3月から欧米での電気自動車(EV)販売を予定しており、拠点の確保により準備を加速する。
ビンファストは新興メーカーとしての経験不足を補うため、ベトナム人の上級管理チームの中核メンバーに加え、米国のEVメーカー、テスラ、ドイツのBMWとポルシェ、日本のトヨタ自動車、日産自動車などの主要なメーカーで実績を積んだ人材をヘッドハンティングし、各支社に配置したという。
ビンファストは、同社初のEVとなるスポーツタイプ多目的車(SUV)「VFe34」の上級モデルに当たる「VFe35」「VFe36」を2022年3月から発売予定で、両モデルは米国、カナダ、欧州でも販売される。
ビンファスト・グローバルのゼネラルディレクター、タイ・チー・タイン・ハイ氏は「欧米が内燃機関車廃止へのロードマップ(行程表)を示し、EVシフトを加速していることは、ビンファストが国際市場を席巻する絶好の機会だ」と述べ、新興メーカーとして市場に参入することへの自信をのぞかせた。