【シンガポール】STテレメディア、東部に超大型DC開業[IT](2021/07/07)
シンガポールのデータセンター(DC)運営大手STテレメディア・グローバル・データセンターズは6日、同国の東部ロヤン地区に超大型の「ハイパースケール・データセンター」を正式に開業したと発表した。同社にとって国内で最大規模のデータセンターとなる。
新たな施設は6階建てで、延べ床面積は29万平方フィート(約2万7,000平方メートル)。最大電力容量は40メガワットだ。シンガポール建築建設庁(BCA)などが認定する環境配慮型ビルの最高ランク「グリーンマーク・プラチナ」認証を取得している。
屋上には2,000平方メートル分の太陽光発電パネルを設置。年間400メガワット時の発電が可能という。
データセンターの設置を巡っては、新型コロナウイルスの影響で設計・工事の遅延が懸念されていた。ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM=コンピューター上で仮想の建物を詳細に設計する技術)を用いた3D設計などデジタル技術を活用したり、建築部材をあらかじめ別の場所で組み立てたりすることで作業を効率化した。
STテレメディア・グローバル・データセンターズは、今回開業した施設を含めて国内で8カ所のデータセンターを保有する。クレメント・ゴー最高経営責任者(CEO)は、「(コロナ禍収束後の)国内経済の回復に伴い期待されているデータセンターの需要拡大に応えたい」と述べた。