【中国】ワクチン接種率、各地で8割超え[社会](2021/07/05)
中国各地で18歳以上の新型コロナウイルスのワクチン接種率が8割を超えている。首都北京では先月中旬までに1,500万人以上が2回目の接種を完了。集団免疫の獲得に向けて、各地で接種がスピードアップしている。
健康時報(電子版)によると、北京市では6月16日にワクチン接種率が80%を突破。同日正午時点で、ワクチンを接種した人は累計1,790万1,000人となった。
北京に隣接する天津市では6月28日までに接種率が85%を超え、2回目の接種率も75%を上回った。
海南省では6月末までに2回目の接種を終えた人は683万人、接種率は88.5%となった。上海市でも今月1日午後8時時点で接種率は79.7%と8割に近づいた。累計接種回数は3,622万3,700回。
中国の専門家によると、集団免疫の形成には全人口の接種率を70~80%に高めることが求められる。
国家衛生健康委員会によると、中国のワクチン接種回数は3日までに累計13億回に迫った。
■中国産がデルタ株に有効
中国の感染症研究の第一人者で、中国工程院院士(会員)の鐘南山氏は3日、「中国の新型コロナウイルスワクチンは変異株(デルタ株)を含めて感染、重症化の防止に効果がある」と述べ、安心してワクチンを接種するよう呼び掛けた。
鐘氏によると、現在中国では71種類の新型コロナウイルスワクチンの研究開発(R&D)が進んでおり、9種類が接種の認可を受けている。