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【ベトナム】マサン、小売子会社の株式4.7%追加取得[商業](2021/07/05)

ベトナムのコングロマリット(複合企業)マサン・グループは、小売り部門の子会社「ザ・クラウンX(TCX)」の株式4.7%を追加取得した。出資比率は84.9%に上昇した。VNエクスプレスが1日伝えた。

株式は少数株主から取得したが、取引額は明らかにしていない。TCXが5月に中国の電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)へ発行済み株式の5.5%に相当する新株を譲渡した際の取引額から推定すると、今回の取引額は3億4,000万米ドル(約380億円)だったと見込まれている。

マサン・グループのダニー・レ最高経営責任者(CEO)は、「今年の業績予測に基づいたTCXの評価額は過小だと考えている」とコメント。TCXは、コンビニエンスストア「ビンマートプラス」やスーパー「ビンマート」を運営する「ビンコマース」事業の収益が今年第2四半期(4~6月)に損益分岐点を超え、今後利益を計上することを狙っている。

今年の出店計画はビンマートプラスが300~500店で、合計店舗数は3,000店を超える見通し。また、カフェチェーン「フックロン(Phuc Long)」のスタンド式店舗1,100店をビンマートプラスに併設する方針。各店舗が1日当たり500万ドン(約215米ドル、約2万4,000円)を売り上げることを目標としている。マサン・グループは子会社を通じてフックロンを運営するフックロン・ヘリテージに20%出資している。

このほか、ビンコマースはホーチミン市とハノイのビンマート14店舗で、4時間以内に商品を配送する試験事業を実施しているという。

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