【中国】習氏「小康社会」達成を宣言[経済](2021/07/02)

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中国共産党の習近平総書記(国家主席)は1日、北京の天安門広場で開いた党創建100年の祝賀式典で演説し、歴代政権の目標だった「小康社会(ややゆとりのある社会)」を全面的に実現したと宣言した。中国を経済大国へと変貌させた党の功績を強調し、「いまは現代化した社会主義強国を実現するという次の100年の目標に向かって突き進んでいる」と述べた。

祝賀式典の開始時には、「100」の形のヘリコプター編隊や戦闘機が上空を飛行した。国営通信の新華社によると、天安門広場には1日朝、祝賀式典に参加するため7万人余りが集まった。

習氏は演説で中国のこれまでの発展を振り返り、「市場は半閉鎖状態から全面的な開放へと転換し、生産力が他国に比べ劣る状態から世界2位の経済規模を持つに至った」と強調。1978年に始まった改革開放によって成し遂げた経済成長をアピールした。

対外政策については「独立した外交政策を遂行し、平和的発展の道を守り、新しい形の国際関係の構築を促進する」と表明。現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の共同建設を推進し、中国の新しい発展によって世界に新たな機会を提供するとした。

また「全ての有益な提案と善意の批判を歓迎するが、説教は受け入れない」と強調。「中国人は外国勢力によるいかなるいじめや圧迫も容認しない」と述べた。

演説は1時間以上続いた。習氏が「中国共産党、万歳」と拳を掲げると、集まった群衆から歓声が沸き起こった。

中国は来年秋に共産党の第20回党大会を控えており、習氏が3期目の総書記就任となるかが注目されている。

習近平総書記は中国共産党創建100年を記念する祝賀式典で重要演説を行った=1日、北京(新華社)

習近平総書記は中国共産党創建100年を記念する祝賀式典で重要演説を行った=1日、北京(新華社)

■経済発展の成果アピール

当局は党が導いた中国の経済発展の成果をアピールしている。創建100年の記念日を前に、先月27日には党の歴史に関する会見を開き、「中国の悲惨な運命を変え、国際的地位をかつてないほどに高めた」と総括した。

翌28日にも会見を開き、「党の指導の下で、中国経済は飛躍的な成長を遂げた」と強調。「中国の建国70年余りで、国内総生産(GDP)は約189倍に増え、現在の規模は100兆元(約1,700兆円)を超えて世界2位の経済大国となった」と紹介。「中国は世界で唯一、国連の産業分類に基づく全ての工業部門を擁する国となり、自動車やパソコンなど220種の工業製品の生産量は世界首位となった」として、中国が世界一の製造大国になったことを強調した。

国民所得の増加や平均寿命の延びなども成果として挙げたほか、「中華民族を数千年にわたり悩ませてきた貧困問題の解決を果たし、『小康社会』を全面的に実現し、『共同富裕』の目標に向かって着実にまい進している」として、貧困撲滅に取り組んできた習政権の功績をアピールした。

中国共産党の党員は6月末時点で9,514万8,000人となり、2019年末から323万4,000人増えた。

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