【インド】セラムのワクチン、EU接種証明書の対象外[医薬](2021/06/30)

欧州連合(EU)は、来月から新型コロナウイルスのワクチン接種証明書の運用を開始する。インドのワクチン大手セラム・インスティテュート・オブ・インディア(SII)のワクチン「コビシールド」は、欧州医薬品庁(EMA)の承認を得ていないため、証明書の対象に含まれていない。SIIは同ワクチンが証明書の対象に含まれるよう、政府からの働き掛けを求めている。PTI通信が29日に伝えた。

EUは域内移動の制限緩和に向けて、7月1日からワクチン接種歴などを示す「EUデジタルCovid証明書」の運用を開始する。対象となるのはEMAが承認したワクチンで、現時点では米ファイザー・ドイツのビオンテック製、米モデルナ製、英オックスフォード大学・アストラゼネカ製、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)傘下のヤンセンファーマ製の4種類となっている。

情報筋によると、SIIのアダル・プーナワラ最高経営責任者(CEO)はジャイシャンカル外相に書面で同件への政府の介入を要請した。プーナワラCEOは、「インドの人口の半分以上がコビシールドを接種する見通し」と指摘。「このワクチンが対象に含まれなければ、接種者の欧州への渡航が制限される可能性があり、深刻な経済的打撃につながる」と訴えているという。

コビシールドはアストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発したワクチンで、SIIはライセンス生産している。EUでの承認を巡っては、EMAが28日、「承認申請が提出されていない」と明らかにした。EMAは、コビシールドが既に承認済みのアストラゼネカ製ワクチンと同じ技術を使用しているとしても、生産環境などを審査する必要があると説明している。

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