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【フィリピン】国産人工呼吸器の臨床試験、11月に開始[医薬](2021/07/06)

フィリピン科学技術省は、傘下の金属産業研究開発センター(MIRDC)が開発した国産人工呼吸器「オストレアベント2」の臨床試験が11月に始まるとの見通しを示した。マラヤが5日伝えた。

開発に参画しているブレス・オブ・ライフ財団は4月、臨床試験の担当班を発足させた。今回の試験は安全手続きに従い、新型コロナウイルスに感染していない被験者10人を対象に、1カ月間実施する。試験後は新たに5台を製造し、うち4台でさらなる臨床試験、残る1台で設計を改善する。

オストレアベント2は、乳幼児専用の「オストレアベント1」を成人患者にも使えるようにした改良型。人工呼吸器が必要な新型コロナ感染症患者が増えた場合に備え、供給不足に先手を打つ。

試作器は2020年6月に完成し、翌月にフィリピン大学マニラ校の倫理委員会から試験手続きの安全性の承認を得た。フィリピン食品医薬品局(FDA)は21年3月、研究や臨床試験、展示など、販売以外の使用が可能となる「医療機器登録認証(CMDL)」を付与した。

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