【インドネシア】EC大手ブカラパック、7月末にIPO予定[IT](2021/06/25)

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インドネシアの電子商取引(EC)サイト大手ブカラパックが7月末にインドネシア証券取引所(IDX)での新規株式公開(IPO)を予定している。発行済み株式の最大25%を公開する予定で、想定調達額は11兆ルピア(約844億円)に上る。24日付ビスニス・インドネシアなどが伝えた。

ビスニス・インドネシアなどが入手した5月時点の説明会資料によると、ブカラパックは28日から公開価格決定のためのブックビルディング(需要積み上げ)を行い、7月29日にインドネシア証券取引所(IDX)に上場する計画。

ティッカーコード(日本の銘柄コードに相当)は「BUKA」になるもよう。新たに株式を発行するかどうかは明らかになっていない。ブカラパックのシティ副社長(コーポレート・アフェアーズ担当)は「会社にとって最適な戦略を練っているところで、現時点では情報を明らかにできない」と述べた。

■過去3年は損失計上

一方、ブカラパックは2018年に1兆7,100億ルピア、19年に1兆2,500億ルピア、20年に1,680億ルピアの純損失を計上していたことが明らかになり、想定調達額については専門家の評価が分かれている。

資産運用会社アヌゲラ・メガ・インベスタマのハンス取締役は「IT分野は成長し続けている分野であり、投資家は企業に対して長期的な成長を見込んでいる」と評価。また「現在上場しているIT企業は数少なく、市場はユニコーン企業(企業価値が高い新興企業)の上場を待ちわびていた」と述べ、純損失を計上しているものの市場の関心は高いと評価した。

一方、CSAリサーチ・インスティチュートのレザ・シニアアナリストは「最近テクノロジー分野の株価が急上昇しているが、財務状況や今後の見通しなど、企業の本質的な価値を見抜く必要がある」と述べ、これまでの損失計上は市場の関心を失う要因になると予測した。またインドネシア・デジタル・エンパワーリング・コミュニティー(IDIEC)のテサル代表は、IPOの実施で、財務状況の改善のために顧客満足度が軽視される可能性があると指摘した。

国営証券BNIセクリタスのキム・エクイティ調査部長によると、ブカラパックのIPOによりIDXの総合株価指数(IHSG)に占めるデジタル分野の割合は、現在の約5%から15%に上昇する見込みだ。

ブカラパックへは1,350万社以上が出店しており、利用者数は1億人を超える。米調査会社CBインサイツによると同社の企業価値は35億米ドル(約3,880億円)。

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