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【中国】中国製コロナワクチン、臨床段階21種に[社会](2021/06/08)

中国国家衛生健康委員会の曽益新副主任は6日、新華社のインタビューで、中国でこれまでに臨床試験段階に入った新型コロナウイルスワクチンは21種類に上ると明らかにした。中国で使用が認められたのは4種、国内の緊急使用の承認を得たのは3種で、海外で最終段階の第3相(フェーズ3)臨床試験を進めているワクチンも8種あるという。

中国は新型コロナの感染拡大後、国を挙げてワクチン開発を急いでいる。曽氏によると、開発から臨床試験開始まで2カ月、緊急使用承認まで4カ月、最終臨床試験まで5カ月と史上最速ペースで開発を進め、開発から11カ月で一般使用を承認した。

ワクチンの開発、生産、使用の分野で国際協力も広げており、アラブ首長国連邦(UAE)やブラジル、ウズベキスタン、フィリピンを含む20カ国以上の関連機関と協力して最終臨床試験を実施。生産面では、ワクチンの原液をブラジルやインドネシア、マレーシアなどに出荷し、容器への充塡(じゅうてん)を行っているという。中国製ワクチンはこれまでに90カ国・地域以上で使用または緊急使用が承認されている。

曽氏は、「海外に提供したワクチンは3億5,000万回分に上り、80カ国にワクチンを寄付し、40カ国向けに輸出した」と話した。

中国は世界的な新型コロナウイルスワクチン配分計画「COVAX(コバックス)ファシリティー」にワクチン1,000万回分を提供すると表明している。国有製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)は1日、コバックスに供給するワクチン第1弾をラインオフした。

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