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【インドネシア】5月製造業PMI、ASEAN主要国で最大[経済](2021/06/04)

英調査会社IHSマークイットが2日発表したインドネシアの5月の製造業購買担当者景気指数(製造業PMI)は、55.3を記録。前月を0.7ポイント上回り、2011年4月の調査開始以来の最高値を3カ月連続で更新した。東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要7カ国中で最大、韓国や日本なども上回った。

IHSマークイットのエコノミクス・アソシエイト・ディレクター、ジンイー・パン氏は「5月のインドネシアの製造業は、記録的なペースで成長を見せた」とコメント。企業は総じて、生産活動が今後、新型コロナウイルス感染拡大の影響を脱すると見ていると説明した。

IHSマークイットによると、新規受注、生産高、購買が過去10年の調査で最も大きな伸びを見せた。特に、海外からの需要増を受けて、生産高と新規受注が好調だった。雇用も15カ月ぶりに拡大した。

一方で、悪天候や原材料の不足、新型コロナウイルスの影響を受けた輸送の停滞により、供給側の納期の遅れは続いている。

マークイットが発表した5月のASEAN主要7カ国の製造業PMIは、インドネシアが最大で、ベトナム(53.1)、シンガポール(51.7)、マレーシア(51.3)、フィリピン(49.9)、タイ(47.8)、ミャンマー(39.7)が続いた。

また、東アジア諸国・地域との比較では、インドネシアは台湾(62.0)には及ばないものの、韓国(53.7)、日本(53.0)、中国(52.0)を上回った。

アグス産業相は2日、「コロナ禍にあっても、積極的に活動を続けている産業界に感謝する」と表明。製造業PMIの好調が、インドネシアの第2四半期(4~6月)の経済成長にも好影響を与えることに期待を示した。

アグス産業相は、5月の製造業PMIがASEAN主要国や韓国などを上回ったと発表した(同省提供)

アグス産業相は、5月の製造業PMIがASEAN主要国や韓国などを上回ったと発表した(同省提供)

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