【マレーシア】病院経営ＩＨＨ、第１四半期は黒字転換［医薬］（2021/06/02）

マレーシアの病院経営大手ＩＨＨヘルスケアが５月31日発表した2021年第１四半期（１～３月）決算は、純利益が３億7,562万リンギ（約99億7,000万円）となり、３億1,979万リンギの純損失を出した前年同期から黒字転換した。売上高は前年同期比11.0％増の39億4,578万リンギだった。

首都クアラルンプール中心部のプリンスコート・メディカルセンターで実施する新型コロナウイルス検査などが増収に寄与。ＥＢＩＴＤＡ（利払い・税引き・償却前利益）は30.8％増の９億6,063万リンギとなった。

地域別の売上高は、マレーシア国内が10.2％増の６億1,192万リンギ、シンガポールが13.9％増の11億5,549万リンギ、トルコ・欧州が11.0％増の10億6,050万リンギ、インドが10.7％増の８億3,064万リンギだった。

今後の見通しについては、新型コロナの感染再拡大による各国の移動規制の強化などが短期的には逆風になる可能性があると指摘。ただ、長期的には成長軌道を維持しているとして、「新たな収益源の確保に向けた事業の多様化などを進める」と説明した。