【ミャンマー】インド国境の2郡区、コロナ増で外出自粛令[社会](2021/05/31)
ミャンマー国軍の保健当局は29日から、新型コロナウイルス感染拡大の兆候が見られるとして、インド国境に近接する北西部チン州、ザガイン管区の一部を、買い物や病院に行く際に人数制限などを設ける外出自粛措置の対象にした。2月1日のクーデター後、新型コロナを理由に外出自粛措置がとられるのは初めて。
対象になるのは、チン州トンザン、ザガイン管区タムの両郡区。いずれもインド国境に近い場所だが、感染力の強いインドの変異株にかかっている患者がいるかどうかは明らかになっていない。
保健当局が29日付の国営メディアを通じて公表した詳細によると、対象郡区では、出勤以外での外出自粛を求め、買い物や通院の際には世帯当たりの人数を制限する。
■27日の新規感染者、96人に急増
ミャンマーの新型コロナ感染者数は、28日までの累計で14万3,486人。2月以降はクーデターに抗議する医療従事者が職務を放棄する市民不服従運動(CDM)に参加していることで、ウイルス検査が1日当たり1,000件余りに減っている。それに伴い感染者の確認も1日当たり20~30人にとどまっていたが、27日に96人に急増。28日も72人の感染者が確認された。