【マレーシア】アストラの一般向け接種、１時間で枠埋まる［医薬］（2021/05/27）

マレーシアのカイリー・ジャマルディン科学・技術・革新相は26日、英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの任意接種プログラムの第２弾について、一般向けの予約受け付け開始から約１時間で約30万人分の枠が全て埋まったと明らかにした。

同プログラムの第２弾は、感染拡大が深刻な首都圏およびペナン、サラワク、ジョホール各州が対象。23日から60歳以上の高齢者を対象に予約を受け付けており、今回、余った枠を使って60歳未満向けの予約受け付けを実施した。

スター（電子版）によると、当初は26日正午から受け付けを開始する予定だったが、システムの不具合で15分遅れの午後０時15分に始まった。だが、その後も登録ボタンが表示されたり、消えたりするトラブルが発生。同０時20分に復旧したが、接種希望日を選択する機能が使えなかったり、登録完了後の確認メールが届かなかったりする問題も起きたようだ。ただ、午後１時前には30万人の予約枠が全て埋まったという。

アストラゼネカのワクチンを巡っては、海外で接種後に血栓症が起きる例が報告され、欧州の一部の国などが使用を中断。マレーシアでは新型コロナワクチンの国家接種計画の対象から外し、任意接種プログラムに使用されることとなった。

同プログラムの第１弾では首都クアラルンプールとスランゴール州の希望者を対象として今月２日に予約を受け付け、開始から約３時間半で約26万人分の枠が全て埋まった。