スタートアップの資金調達・ビジネスマッチングサイト

【インドネシア】800万回分ワクチン到着、累計8千万回超に[医薬](2021/05/27)

シノバック製ワクチンの到着に際してアイルランガ調整相(右から2人目)が会見した(同省提供)

シノバック製ワクチンの到着に際してアイルランガ調整相(右から2人目)が会見した(同省提供)

インドネシア政府は25日、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が製造した新型コロナウイルスワクチンの原液800万回分が到着したと発表した。内閣官房によると、ワクチンが到着したのは13回目。累計8,390万回分となった。

ワクチン原液は、首都ジャカルタ近郊のスカルノ・ハッタ国際空港に到着。到着に際して会見したアイルランガ調整相(経済担当)は、ワクチン接種を加速させて、2021年の目標経済成長率4.5~5.3%の実現を確かなものしたいとの考えを示した。

中国国営・中国医薬集団(シノファーム)製ワクチンを使用し、18日から始まった民間のワクチン接種プログラムでは、既に7万6,910回分を供給済みで、2万1,616人に接種したと説明した。

国営製薬持ち株会社ビオ・ファルマのホネスティ社長は25日、国会第6委員会(商工・投資・国営企業など担当)の公聴会で、中国の康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)のワクチンが7月にも到着すると明らかにした。7~9月に300万回分、10~12月に200万回分が供給される内容で合意する予定だと述べた。ホネスティ社長は、カンシノ製ワクチンは従来のワクチンとは異なり1回の接種で済むと説明。現在、保健省の医薬品食品監督庁(BPOM)がワクチンの緊急使用許可について調査を進めているという。ホネスティ社長は「ワクチンの到着後にすぐに接種を実施できるよう、緊急使用許可が6月中に出されることを期待したい」と述べた。

カンシノ製ワクチンは、シノファーム製と同様に民間のワクチン接種プログラムに使用される。

関連記事

公式Facebookページ

公式Xアカウント