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【香港】ワクチン接種で有給休暇、競馬会など[社会](2021/05/27)

香港の企業や公的機関で、新型コロナウイルスのワクチンを接種した従業員・職員に有給休暇を与える動きが広がっている。インセンティブを導入しながら接種率の向上を図る取り組みが官民で強化されていきそうだ。

官営メディアRTHKやインターネットメディア香港01のまとめによると、香港競馬会(ホンコン・ジョッキークラブ=HKJC)は26日までに、ワクチンの2回接種を終えたフルタイム職員について、最大3日間の特別有給休暇を与えることにした。パートタイム職員には特別手当を支給する。ワクチン接種に対応する医療保険、生命保険も提供するという。

テーマパークの香港海洋公園(オーシャンパーク)では、フルタイム従業員に1回目の接種後は半日、2回目接種後は1日の有休をそれぞれ付与する。パートタイム従業員には、2回接種が完了後に1.5日相当の給与を手当として支給する。この決定に先立って既に接種を終えていた従業員にも、同等の有休取得の権利を認める。

香港国際空港を運営する香港空港管理局(AAHK)は、1回目接種後に1日、2回目接種後に2日の計3日の有休制度を導入。中国銀行(香港)は日数を明文化してはいないものの、接種当日に休暇を認めるとともに、接種後に休息や経過観察が必要になった場合は有休と同等の扱いにしているという。

このほか、香港で初めて職場での集団接種を受けた国際会計大手デロイトは、接種当日の有給休暇に加え、ジュースや栄養補助食品など健康キットを配布したり、副反応での入院に対応する保険を提供したりといったインセンティブを設けた。高級ホテル「ザ・ペニンシュラホテルズ」を展開する香港上海大酒店(ホンコン・アンド・シャンハイ・ホテルズ)は、8月末までに2回のワクチン接種を完了した従業員に現金2,000HKドル(約2万8,000円)と2日間の有休を与えるとしている。

香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は25日の定例会見で、ワクチンを接種した公務員に有給休暇を与える方針を明らかにした。

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