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【香港】2万人がコロナ隠れ感染者と試算、中文大[社会](2021/05/28)

香港中文大学医学部は26日、香港では約2万人が新型コロナウイルスに感染していたが感染者として特定されていなかったとの試算を発表した。

研究チームは2020年4月21日~21年4月18日、18歳以上の市民4,198人を対象に血液を採取し、過去に感染していたことを示す抗体があるかどうかを調べた。その結果、全体の0.14%に当たる6人が抗体を保有していた。統計上の調整を行うと、香港には約2万人の隠れた感染者がいたことになると試算している。これは全人口の約0.3%に当たる。

中文大医学部の陳基湘(ポール・チャン)教授(微生物学科)は、感染が確認された人と隠れた感染者の比率は香港は約1:2であるのに対し、スイスのジュネーブは1:11.6に上ると説明。香港では隠れた感染者の割合は海外に比べると非常に小さく、香港の感染封じ込め策が有効であることが裏付けられたとの見方を示した。ただ、感染者とワクチン接種済みの人の数がどちらも少ないということはかなりの市民が依然として感染しやすい状態にあることを示しているとし、速やかなワクチン接種を市民に呼び掛けた。

また、同学部の別の調査によると、5月20日時点で、2回のワクチン接種を完了している111人を対象に血清検査を実施したところ、全員が中和抗体を保有していたという。

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