スタートアップの資金調達・ビジネスマッチングサイト

【ミャンマー】国軍との衝突で5万人が流出=国連[政治](2021/05/20)

ミャンマーでクーデターが起きた2月以降、国軍と少数民族武装勢力との衝突により、地方に住む5万人以上が住まいを追われたことが分かった。

国連人道問題調整事務所(UNOCHA)は18日、ミャンマーの避難民の流出に関する最新情報を更新。北部カチン州や北東部シャン州、東部カイン州(旧カレン州)などで、多くの市民が戦火を逃れ避難していると報告した。

カチン州では、国軍と少数民族武装勢力のカチン独立軍(KIA)が3月以降、州内の13郡区で100回余り衝突。3月中旬以降で1万人近くが流出した。現在も8,500人が帰還できずにいる。衝突に巻き込まれるなどして死亡した市民は33人に上る。

北東部シャン州では、KIAやシャン州和解協議会(RCSS)、タアン民族解放軍(TNLA)、ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)が国軍と戦闘を続ける。クーデター前の1月からの累計で1万2,640人以上が避難し、5,870人が現在も退避したままだ。

カイン州など東部では、カレン民族同盟(KNU)の軍事組織「カレン民族解放軍」(KNLA)が国軍と交戦している。2月以降に発生した避難民は4万2,000人に達した。一部はタイに流出し、5月17日時点で1,700人が同国にとどまっている。

北西部チン州ミンダット郡区では12日以降、国軍の攻撃で数千人が町を追われた。周辺では治安が安定しておらず、人道支援も行き届いていない。

関連記事

公式Facebookページ

公式Xアカウント