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【ミャンマー】民主派政府、ロヒンギャ問題でICJに協力[政治](2021/06/02)

ミャンマーの民主派が設立した「挙国一致政府(NUG)」は5月30日、西部ラカイン州のイスラム教徒少数民族ロヒンギャの迫害問題に関する審理について、国際司法裁判所(ICJ)に協力していく方針を示した。

NUGは声明で、「ロヒンギャが直面している困難な状況を深く懸念している」とコメント。その上で「ミャンマーの合法的な政府として、ICJへの協力を継続することはNUGの義務の1つ」と強調した。

2017年にミャンマー国軍がテロの掃討作戦として行った軍事弾圧で、70万人を超えるロヒンギャが隣国のバングラデシュへの避難を余儀なくされた。これを受け、西アフリカのガンビアは19年11月、イスラム協力機構(OIC)を代表して国軍の行為がジェノサイド(民族大量虐殺)条約違反に当たると指摘。ミャンマー政府をICJに提訴していた。

電子メディアのイラワジによると、ICJは20年1月、ミャンマー政府にICJが命じた是正措置に関して定期的な報告を行うよう要求。国民民主連盟(NLD)政権はクーデター発生前に、報告書を2回提出していたという。

NUGはまた、2月1日のクーデター以降、国軍が国民に対して行った殺害や拷問、その他の犯罪に関して、国際刑事裁判所(ICC)の管轄権行使を受け入れる方向で検討していることも明らかにした。

ミャンマーの市民団体である政治犯支援協会(AAPP)によると、クーデター以降、国軍により殺害された民間人は少なくとも840人に上る。

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