【シンガポール】シンガポール取引所、AIなどで監督強化へ[金融](2021/05/10)
シンガポール取引所(SGX)の規制業務統括部門シンガポール・エクスチェンジ・レギュレーション(SGX RegCo)は、人工知能(AI)や「レグテック」を使ったソリューションの導入で上場企業の監督を強化する。財務上のリスクや規則違反を迅速かつ効率的に洗い出すのが狙いだ。
レグテックは「Regulation(規制)」と「Technology(技術)」を合わせた造語。最新技術を活用して、規制対応をデジタル化することを指す。
SGX RegCoは、AIや機械学習の技術などを導入することで、上場企業の監督を強化する。
具体的には、上場企業が公開しているデータを自動的に分析。未回収の長期売掛金の増加や資産の大幅な評価減、運転資金の枯渇といった経営上のリスクや規則違反の兆候を把握し、早期に対応できるようにする。