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【香港】4月PMIは50.3、将来景況感7年ぶり高さ[経済](2021/05/06)

英調査会社IHSマークイットが5日発表した4月の香港の購買担当者指数(PMI、季節調整済み)は50.3で、前月(50.5)より0.2ポイント下落したが、3カ月連続で景況判断の分かれ目となる50を上回った。香港域内の新型コロナウイルス流行が抑制されつつあることを受け、企業の向こう12カ月の景況感は2014年2月以来となる高い楽観度となった。

コロナワクチン接種の広がりや感染者の減少が続いていることを受け、感染抑制に対する企業の期待感が高まった。

4月の業務活動量は約3年ぶりに上昇に転じた。

新規受注は4月内で月内縮小分を取り戻した。ただ、生産量と新規受注量の増加幅は縮小。コロナ流行の影響が尾を引き、4月の新規輸出受注量と中国本土からの新規受注は減少を続けている。

雇用人数は3カ月連続の増加。ただ、作業量に十分対応できる増員には届かず、38カ月ぶりに未処理作業が発生した。

前月に調達を増やした影響で4月は調達活動量が縮小し、在庫も減少した。サプライチェーン(調達・供給網)の納期はさらに改善し、12年12月以来の最短納期となった。

原材料価格の急騰などが影響し、調達コストが大幅上昇。上昇幅は34カ月ぶりの大きさとなった。

全体の投入コストも3年半ぶりの急騰となったが、企業は顧客獲得と競争力維持のため引き続き販売価格を引き下げた。ただ値下げ幅は小さかった。

IHSマークイットのアンドリュー・ハーカー経済部長は「状況は変わる可能性があるが、悪化が続いていた香港の経営環境は好転した」と評価した。

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