【タイ】市中感染964人、1日の過去最多を更新(11日)[社会](2021/04/12)
タイ政府の新型コロナウイルス感染症対策センター(CCSA)は11日、新型コロナウイルス感染症の感染者が新たに967人確認されたと発表した。市中感染者は964人に上り、1日の感染者数としては過去最多となった。
都県別では、首都バンコクが236人で最多。北部チェンマイ県が189人、東部チョンブリ県が180人、バンコク東郊サムットプラカン県が48人などとなった。
タイ保健省疾病管理局(DDC)によると、新規の市中感染の大半は、各地のパブやナイトスポットで形成されたクラスター(感染者集団)に関連しており、各都県に拡散していると指摘。15都県の140カ所のパブで感染が確認されたとしている。このうち、バンコクでは85店のパブで感染が確認された。「クリスタル・クラブ」では今月に入り211人の感染が報告されている。チョンブリ県で感染者が報告されたパブやナイトスポットは11カ所、南部プラチュアプキリカン県が9カ所、バンコク北郊パトゥムタニ県が7カ所、チェンマイ県が6カ所などとされる。DDCの幹部は国内の感染の状況について「非常に憂慮している」とした。
■ワクチン接種は累計48.6万人に
市中感染者のうち、530人が医療機関で、434人が積極的疫学調査で確認された。市中感染者以外の3人は、海外からの帰国・入国者だった。
タイの累計の感染者数は3万2,635人。11日は53人が回復し、回復者の合計は2万8,214人となり、治療中は4,314人となった。死者は97人。
ワクチンの接種人数は前日から1万5,656人増え、累計で48万5,957人が接種した。2回の接種を完了したのは6万9,432人で、前日から2,360人増えている。