【タイ】市中感染245人、首都で156人(6日)[社会](2021/04/07)
タイ政府の新型コロナウイルス感染症対策センター(CCSA)は6日、新型コロナの感染者が新たに250人確認されたと発表した。市中感染者は245人で、このうち90人が医療機関、155人が積極的疫学調査で確認された。入国者の感染は5人。
市中感染のうち、バンコクで156人、南部ナラティワット県で30人、バンコク東郊サムットプラカン県で20人などが確認された。バンコク・トンロー地区のナイトクラブ「クリスタル・クラブ」関連の感染は18人とされる。累計の感染者数は2万9,751人、回復は2万7,948人。
■専門家は第3波・第4波を懸念
国立チュラロンコン大学・臨床ウイルス学卓越研究センターのセンター長を務めるヨン医師は地元紙に対し、「2021年に入ってから、国内での市中感染が再び増えている」とし、「人々が注意を怠っているためだ」と指摘した。バンコクでのケースのように、ナイトクラブのような閉鎖された空間で大声を出したり、接触したりする場所は特にリスクが高い。また、ナイトクラブの利用者は別の店に行くことも多く、ウイルスが拡散される可能性が高い。感染をなくすにはワクチンの接種が必須だが、今のペースで行けば国全体に行き渡るには2年ほどかかる見通しという。