【インド】電動二輪アザー、生産能力3倍視野[車両](2021/04/06)
インドの電動スクーターメーカー、アザー・エナジーは、南部タミルナド州ホスールの工場の生産能力を2022/23年度(22年4月~23年3月)内に3倍に増強する計画だ。共同創業者で最高経営責任者(CEO)のタルン・メータ氏の話として、PTI通信が2日に伝えた。
ホスールの工場は今年2月に稼働したばかりだ。現在の年産能力は約10万台。計画通りに拡張が進めば、2年後には年産30万台となる。
メータ氏が工場の拡張に意欲を示す背景には、自社製品に対する需要の堅調な拡大があるようだ。インド国内の電動二輪車の20年の販売台数は2万5,600台と、前年比で6%減少したが、アザーは2,970台余りで30%の増加だったとされる。
アザーは13年の設立で、18年に初の電動スクーターモデル「アザー450」を発売した。現在は後継の「アザー450X」のみを展開。当初は南部カルナタカ州ベンガルール(バンガロール)の工場で生産していたが、こちらでの生産は既に打ち切った。敷地面積を踏まえると、ホスールの工場の年産能力は50万台まで増強可能とされる。