【中国】ロシア産コロナワクチン、中国で生産へ[医薬](2021/04/06)
ニュースサイトの界面新聞によると、ロシア直接投資基金(RDIF)と香港の拓普瑞吉薬業(トップリッジ・ファーマ)は、中国でロシア産の新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」を生産することを決めた。年産量は1億回分以上。
2者は中国での認証取得と普及の面でも協力する。拓普瑞吉薬業によると、生産したワクチンは中国本土や香港、マカオ、台湾で販売するという。
拓普瑞吉薬業は西蔵薬業の子会社。
RDIFは3月末、深セン源興基因技術と提携協定を締結。6,000万回分以上のスプートニクVを生産する計画で、今年5月から生産に着手するという。
RDIFの幹部は「中国はスプートニクVの大きな生産拠点となる」とした上で、「中国メーカーとのパートナー関係を拡大する意向がある」と表明した。同幹部によると、スプートニクVは91.6%の有効性を示しているという。
■初のEU認証
北京商報(電子版)によると、国有製薬大手の中国医薬集団(シノファーム)系の中国生物技術は3日、グループの北京生物製品研究所による新型コロナウイルスワクチンがこのほど、ブルガリア当局からGMP(製造工程管理)認証を取得したと明らかにした。中国産ワクチン製品が欧州連合(EU)のGMP認証を得るのは初めて。