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【台湾】エイサー董事長、世界経済のバブル化に懸念[経済](2021/04/06)

台湾パソコン大手の宏碁(エイサー)の陳俊聖董事長はこのほど、世界経済のバブル化に懸念を示した。株式、不動産、原材料、小売りの4方面で不透明感が増しているとの見方。経済日報などが伝えた。

株式に関しては、米国市場の特別買収目的会社(SPAC)の急増を問題視。米国のSPAC上場が200社に達したことに触れ、新規上場件数、調達額の急増はオーバーシュート(行き過ぎた相場変動)気味だとの考えを示した。

不動産については、台湾の中南部エリアや米国、フランス・パリなどの世界各地で価格が上昇していることに懸念を表明した。原材料は、銅やアルミを筆頭に工業用金属が軒並み値上がりし、輸送費も上昇していると指摘。小売価格が上昇していることにも警戒感を示した。

世界各国が経済のてこ入れに向けて、通貨供給量の拡大といった景気刺激策を矢継ぎ早に実施していることも不安視した。「短期的には問題ないようにみえるが、問題を認識し始めた時には(バブルが形成されており)既に遅い」と警告した。

■身代金支払わず

エイサーは先ごろ、「サイバー攻撃を受け、内部データの“身代金”として5,000万米ドル(約55億円)を要求された」と報じられた。

陳董事長は、「直ちに通報するとともに、対応に着手した。身代金は支払っていない」と説明した。

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