【中国】武漢の経済回復進む、封鎖解除1年[経済](2021/04/08)

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新型コロナウイルスの感染が最初に広がった湖北省武漢市で都市封鎖(ロックダウン)が解除されてから、きょう8日で1年がたった。感染拡大は抑え込まれ、武漢では生産や投資の回復が進んでいる。今年1~2月の生産や投資、貿易を示す各種の経済統計は前年同期から大幅に増加。比較対象の数値が低かった反動はあるものの、一部ではコロナ禍前の19年と比較しても好調に推移している現状が浮き彫りとなった。

新型コロナ感染拡大の「震源地」となった武漢では昨年4月8日、約2カ月半にわたる都市封鎖が解除された。同市では新たな国内感染症例が昨年6月以降、確認されておらず、経済の正常化が進む。

工業生産や固定資産投資は力強い回復を見せている。武漢市統計局によると、今年1~2月の鉱工業生産額(一定規模以上の企業対象、付加価値ベース)は前年同期比81.5%増。コロナ下で32.6%減に落ち込んだ昨年1~2月から急速に回復し、伸び幅は全国平均(35.1%増)を大きく上回った。固定資産投資は約3.6倍で、このうち工業投資は約5.6倍に急伸した。

武漢市の主要産業である自動車の回復は順調だ。武漢市に生産拠点を持つ日系自動車部品メーカーの幹部は、「受注状況は昨年からの勢いが続いている」と話す。工場では現在も検温やマスク着用といった感染対策を続けているが、「少なくとも(市内で自身が)生活する地域では、コロナ禍の影響から脱したと言える」と述べた。

貿易額も大きく伸びている。1~2月の輸出入額は前年同期比89.9%増の522億1,000万元(約8,800億円)となり、19年同期と比べても67.4%増加した。

ただ、小売売上高の回復は鈍い。1~2月は56.9%増の1,158億8,000万元と前年同期(738億6,900万元)からは拡大したものの、コロナ流行前の19年同期と比較すると3.6%減にとどまる。武漢市内で働く20代の女性は「新型コロナの影響で昨年の収入が減り、今年は節約を意識している。ある程度の貯蓄がないと安心できない」と話した。

清明節当日の4日、大勢の市民でにぎわう武漢市の繁華街

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