【カンボジア】韓国系の電動リキシャ、年内に販売開始へ[運輸](2021/04/01)
韓国系MVLLABSは、年内にカンボジアで電動リキシャ(eリキシャ)「オニオンT1」を発売する計画を明らかにした。子会社オニオン・モビリティーが組み立て生産を手掛け、同じく傘下のMVL―TADA(カンボジア)が展開する配車サービス「TADA(タダ)」などが利用する見通しだ。プノンペン・ポスト(電子版)が3月30日伝えた。
オニオン・モビリティーはこのほど、オニオンT1の試作品を披露。同社によると、オニオンT1のフル充電にかかる費用は約2米ドル(約222円)と、液化石油ガス(LPG)を燃料に使う従来のリキシャに比べ、20%低い。
MVL―TADAのゼネラルマネジャー、チム・ポリ氏は、「首都プノンペンにオニオンT1のショールームと充電ステーションを設置する計画も進めている」と述べた。
オニオン・モビリティーは2月、投資認可当局のカンボジア開発評議会(CDC)から事業許可を取得した。南部カンダル州にあるタイ系のスワンナプーム経済特区(SEZ)に2,000万米ドルを投じて組み立て工場を設置。5月上旬にも、韓国から輸入した部品の組み立て生産を開始する方針を示している。
TADAは2019年1月、カンボジアで配車アプリ事業を始動。ベトナムとシンガポールでも事業を展開している。
公共事業・運輸省によると、19年末時点で登録されていたeリキシャの台数は3万5,218台。